研究課題/領域番号 |
17653060
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研究機関 | 日本福祉大学 |
研究代表者 |
原田 正樹 日本福祉大学, 社会福祉学部, 助教授 (40287793)
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研究分担者 |
小松 理佐子 日本福祉大学, 社会福祉学部, 助教授 (40301618)
野口 定久 日本福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (30208318)
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キーワード | 中山間地域 / 地域福祉 / 集落崩壊 / 居住権 / ソーシャルキャピタル / 市町村合併 |
研究概要 |
山形県最上町をフィールドとして、中山間地域の現状と生活課題を把握することから着手した。 とくに本年度は研究計画にのっとり最上町の保健福祉の実体について多角的に分析することを重点にフィールドワークを実施してきた。とくに最上町の歴史的変遷や各種データの推移、保健福祉施策の現状と課題、保健福祉サービス利用者のニーズ、関係者からのヒアリング、集落ごとの現状分析を実施した。とりわけ集落が崩壊していく危険性についての指摘が重要であった。これらについては、現地行政の協力を得ることが出来、多岐に渡る資料とデータを収集することができた。これを分析することで中山間地における地域福祉として「居住権を保障するシステムとコスト負担のあり方」が重要な課題であることが見えてきた。 また一方で、90年以降の日本の中間地域への施策動向、とりわけ市町村合併と地方分権施策にみる中山間地域の位置を検討すること。さらにソーシャルキャピタル理論と先行研究を行うことで、最上町におけるソーシャルキャピタル調査を実施し、その分析を通して中山間地の地域福祉の推進課題を明らかにするべく試みた。本年度は調査実施に留まり、3月現在でデータ入力作業の段階である。 次年度はこのフィールドワークから得られた知見と、ソーシャルキャピタル調査からのデータ分析を重ねて検討することで、地域福祉システムのあり方について具体的な検討を進めていく予定である。
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