研究課題/領域番号 |
17653081
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研究機関 | びわこ成蹊スポーツ大学 |
研究代表者 |
宮本 友弘 びわこ成蹊スポーツ大学, スポーツ学部, 助教授 (90280552)
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研究分担者 |
小浜 明 びわこ成蹊スポーツ大学, スポーツ学部, 教授 (70170298)
糸岡 夕里 びわこ成蹊スポーツ大学, スポーツ学部, 助手 (50387966)
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キーワード | 健康リテラシー / 尺度開発 / 児童生徒 / 保健学習 / 学校健康教育 |
研究概要 |
本研究の目的は、児童生徒の健康リテラシーの評価尺度を開発することである。今年度は、具体的な評価項目の作成のための予備的検討として、次の研究を実施した。 1 健康リテラシーの理論的検討 健康リテラシーに関する国内外の文献を収集し、下位概念の整理を行った。 2 国内質問紙調査 学校健康教育のエキスパートから項目開発のための基礎資料を得るために、滋賀県内の全中学校105校に勤務する保健体育科教員及び養護教諭を対象に質問紙調査を実施した。その結果、健康リテラシーの具体的な内容として180個の記述が得られ、それらを上記1で明らかにされた下位概念と比較検討し、情報領域(自己、他者、製品・サービス、メディア、教育)×能力(収集、受容、表出、志向性)の2次元からなる健康リテラシーの概念枠組みを作成した。その結果は、第52回日本学校保健学会で公表した。 3 国外訪問調査 健康リテラシーの育成を教育目標に掲げる米国カリフォルニア州の訪問調査を行った。同州教育局の紹介で、ロサンゼルス統一学校区(Los Angeles Unified School District)の健康教育プログラム担当部局を訪問し、専門家から上記2で作成した健康リテラシーの概念枠組みのレビューを受けるとともに、健康リテラシーの評価ツールを収集した。また、同学校区の中学校と高等学校を訪問し、健康教育の授業場面を観察するとともに、担当教師のインタビュー調査を行った。 以上に基づき、健康リテラシーの概念枠組みの精緻化を図り、評価項目を選定して、児童生徒向けの健康リテラシー評価用質問紙を作成した。平成18年度は、これを用いて調査を行い、健康リテラシーの構成概念を評価尺度を実証的に検討する予定である。
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