研究課題/領域番号 |
17653081
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研究機関 | びわこ成蹊スポーツ大学 |
研究代表者 |
宮本 友弘 びわこ成蹊スポーツ大学, スポーツ科学部, 助教授 (90280552)
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研究分担者 |
小浜 明 びわこ成蹊スポーツ大学, スポーツ科学部, 教授 (70170298)
糸岡 夕里 びわこ成蹊スポーツ大学, スポーツ科学部, 助手 (50387966)
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キーワード | 健康リテラシー / 評価尺度 / 児童生徒 / 保健学習 / 学校健康教育 |
研究概要 |
本研究の目的は、児童生徒の健康リテラシーの評価尺度を開発することである。 本年度は、まず、昨年度試作した評価項目(30項目)について、それらの因子構造を探り、項目の選別を図るための予備的検討として、大学生370名を対象に質問紙調査を実施した。探索的因子分析の結果、「健康情報の探究」、「他者の健康の尊重」、「自己の健康保持の実践」の3つの因子を見出した。 これらの3因子と米国カリフォルニア州のガイドライン"Health Framew ork for California Public Schools"にある健康リテラシーの4つの下位概念を比較検討した結果、「健康情報の探究」は「発育発達の過程を理解する」、「健康に関連した情報、製品、サービスを適切に利用する」、「他者の健康の尊重」は「他者の健康を尊重し、他者へのヘルスプロモーションを実践する」、「自己の健康保持の実践」は「生涯にわたる自分の健康に対して、責任をもつ」に相当することが明らかになり、構成概念の内容的妥当性が得られた。なお、本調査の結果は、日本心理学会第70回大会において公表した。 以上の3つの因子に基づいて、評価項目の取捨選択を行うとともに、小・中・高校生に適切な内容になるように修正を加えた。また、健康リテラシーの評価尺度の基準関連的妥当性を検証するための外部基準について、理論的に検討するとともに、国内外の文献資料から指標を収集し、それらの選択と整備を行った。 これらの結果を踏まえ、次年度以降実施する質問紙の作成を行った。
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