研究課題/領域番号 |
17653092
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
窪田 眞二 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (80170033)
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研究分担者 |
中田 英雄 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (80133023)
石隈 利紀 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (50232278)
田中 統治 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (40128046)
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キーワード | 日本型教育実践 / Jモデル / 途上国 / 国際協力 / 開発支援 |
研究概要 |
本プロジェクトの目的は、日本の初・中等教育にみられる「優れた実践」(good practice)を東南アジアの諸国に発信し、その評価結果をもとに国際協力のあり方を総合的に明らかにすることにある。そのために、教員派遣留学生をはじめ留学生の眼からみた日本の学校教育の「優れた実践」例を聴き取り調査によって解明する。 本年度は、スリランカ及びタイ国から過去に日本に留学した経験を持ち、現在は本国において大学教員となっている2名の日本訪問中(平成17年末)に、それぞれ約1時間のインタビューを行い、年度末に実施した海外渡航調査のための枠組み作りの予備的情報を収集した。その際、日本の教育実践者や研究者自身が認識する日本の優れた教育実践と海外の目から見たそれとにズレがあるとも考えられるため、そのことを意識した聞き取りを行った。 以上の予備的情報収集に基づいて、平成18年1月に窪田(研究代表者)が調査項目の素案を作り、研究分担者と協議の上、調査項目を設定した。 平成18年3月にスリランカ(窪田)、インドネシア(中田)、台湾(田中)を訪問し、それぞれの国で、日本留学経験者を中心として、各国の教育学研究者に聞き取り調査を実施した。特に、スリランカでは、日本留学経験者を含む100名以上の教育関係者から、日本からの発信情報に関するニーズを聞き取ることができ、とりわけ学校での校内研修についての関心が高いことを知ることができた。この調査により、次年度以降に行う、日本型(J-model)教育実践として、海外に発信すべき実践の枠組みを設定するための、基本的情報を得ることができた。
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