研究課題/領域番号 |
17653099
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研究機関 | 山形県立保健医療大学 |
研究代表者 |
井上 京子 山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 講師 (70299791)
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研究分担者 |
山田 皓子 山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (00261678)
齋藤 亮子 山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 助教授 (40276168)
青木 実枝 山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 講師 (60336451)
沼沢 さとみ 秋田看護福祉大学, 看護福祉学部, 助教授 (80299792)
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キーワード | 教育学 / 模擬患者 / 医療従事者の育成 / 地域住民 |
研究概要 |
平成17年度より「地域住民の模擬患者(Simulated patient/Standardized patient:以下SPと略す)を養成する方法を検討し試行すること」を目的に、SP養成のための研究会設立準備を始めた。参加者(地域住民)に研究会設立の目的とSPについて説明する機会を設け、平成18年度は、研究会員(以下会員)9名の協力を得て、山形SP研究会を設立した。研究会を定例化し、SP参加型授業の参観や岐阜大学医学部医学教育開発センター主催のセミナーに参加した会員による報告会や討論会を実施した。また学習会を企画し、SP用のシナリオ作成や学生ボランティアを対象としたロールプレイングを行うことで、SPとしてのスキルアップを図り、平成19年2月には、SP参加型授業にSPとして参加する機会が得られた。学習会と平行して、定例会では会員と連携を図りながら研究会の運営やSPの募集方法およびSP養成に関する検討などを行い、会員のSPに対する理解が深まり今後の活動に対する意欲が高まってきているといえる。 平成19年度は、これまで実施してきたSP養成方法を評価するために、SP研究会設立開始時と学習会後の記録、および研究会設立1年後に実施したグループ面接の内容を研究対象として分析し、その結果を7月に開催される学会において報告する。 また平成19年度は、他県のSP研究会との交流会を企画し、情報収集しながらSP養成に関する運営方法の検討を継続する。さらに平成19年度の定例会は、会員が中心となって進め、今後山形SP研究会が自主活動グループとして発展していくための基盤作りをしていく予定である。さらに、「地域住民のSPによるシミュレーション教育の成果」や「地域住民が医療従事者を育成する教育の場に参加する意義」を明らかにし、地域住民のSPによるシミュレーション教育の教授方略を検討するための資料とする。
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