研究課題
本研究は、日米韓の保育者が、暗黙的に抱えている実践的知識や信条を、語るという口頭による行為だけではなく、ビデオ撮影・編集という視覚的方法によって明示化することができるのかどうかを検証することを目的としている。当初対象としてベテラン1名ずつの参加を予定していたが、昨年度後半の米研究協力者の研究参加辞退(実践をビデオ化することが研究対象とした幼児教育施設において認められなかったため)を受け、研究対象を日韓のベテラン1名・新任1名に変更をしてデータ収集を継続した。分析の視点として保育年数という経験軸が入ることになり研究の幅を持たせた感がある。日韓の研究対象者は、現在ビデオクリップの編集を終えており、今年度はその編集済みビデオを用いたビデオカンファレンスの実施を予定している。研究課題として使用言語(専門用語)の差異を挙げたい。保育に精通した翻訳者を捜すことは容易ではなく、また、そのニュアンスチェックを行う手続きの煩雑さに直面している。費用の面からも限界があり、改めて海外との研究交流の難しさを露呈した。昨年度、日本保育学会、Pacific Early Childhood Educational Research Association(環太平洋乳幼児教育学会)、日本発達心理学会にて学会発表を行い、その方法論のユニークさと分析方法について、幼児教育以外の研究者からも示唆に富むご教示を賜った。今年度も、日本保育学会、Pacific Early Childhood Educational Research Association(環太平洋乳幼児教育学会)での発表が採択されており、また、日本質的心理学会、European Early Childhood Educational Research Association(ヨーロッパ乳幼児教育学会)において発表する予定である。
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すべて 雑誌論文 (6件)
西南学院大学人間科学論集 2巻2号
ページ: 117-129
初等教育資料 817
ページ: 68-71
日本発達心理学会第18回大会論文集
ページ: 166-167
日本保育学会第59回大会発表論文集
ページ: 890-891
Pacific Early Childhood Educational Research Association Annual Meeting procedures (Seoul, KOREA)
ページ: 387
教育方法学研究 (印刷中)