研究概要 |
本研究の目的は,プロクラブで活動しているユース選手の進路選択に関する現状と問題点を把握し,その成長過程において意識がどのように変化,形成されていくのかを,ユース選手と親や指導者など周辺者との関係からその検討を行い、その結果から仮説モデルを構築し,基礎資料を作成することであった。 1年目はユース選手たちからの基礎データの収集を目的として社会学的項目26、心理学的項目47からなるアンケートを作成した。その後、各クラブに協力をお願いし、アンケートの回収を行った。調査期間は平成17年8月から12月にかけて行われた。J1(18チーム),J2(12チーム)の全30チーム中、J1チーム(7チーム)、J2チーム(4チーム)の11チームから協力をして頂いた。現在、収集されたデータは解析中であり、今年度はその結果を学会に報告予定である。また調査協力を頂いた11チームのうち、6チームのユースチーム関係者(監督、コーチなどのスタッフ)から聞き取りの機会を頂き、1時間から2時間のインタビュー調査を行った。このインタビュー内容についてはテープ起こしをしてテキスト化した。 今年度は、各チームに協力を願い、選手から更にデータの収集をすることと、チーム関係者の聞き取り数を増やす予定である。また、アンケートによる量的な調査の分析より得られたデータから、特徴的な選手をピックアップし、選手個人へのインタビューによる質的調査を行っていく予定である。
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