研究課題
初年度は、内容開発と同時に、共同研究体制の構築およびその参与観察を行った。交付決定が年度後半になったが、研究体制構築と各人の内容開発は実施されていた。概要は、内容開発では、津軽に関連する「白神山地」、「津軽平野・岩木川およびその開発」、「三内丸山」、「蝦夷(エミシ・エゾ)の歴史」、「北の国際貿易港十三湊」、「弘前城下町の形成と発展」であり、研究体制構築では、類型・理念型の検討、共同研究下における参与観察である。前者は、全員のフィールド調査により、地理的調査とデータ収集(ビデオ・デジタルカメラ記録)、その解析、文献・絵図資料の収集と分析、考古学的調査データの収集と分析を行った。これらをもとに、附属学校の教員と共に内容開発を行うのは、次年度の課題となった。その間の、研究体制および共同開発に対して各研究者の参与観察をした。教科教育教員が考える内容開発と教科専門教員が考える内容開発に関する考え方や信念に関するデータが収集された(教科専門教員は、内容研究そのものを基本とし、その加工・構成には必ずしも関心がない。教科教育教員は、内容をもとに、目標・方法、すなわちどのような子どもをどのように育成するのかに関心が集約される)が、分析システムが、交付の関係で12月以降となったため、分析は次年度の課題となった。なお、内容開発を具体化する上で、附属学校との共同体制確立ももう一つの課題となった。