研究課題/領域番号 |
17653115
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
澁澤 文隆 信州大学, 教育学部, 教授 (50303483)
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研究分担者 |
守 一雄 信州大学, 教育学部, 教授 (30157854)
癸生川 武次 信州大学, 教育学部, 教授 (40029690)
川島 一夫 信州大学, 教育学部, 教授 (40135116)
高橋 知音 信州大学, 教育学部, 助教授 (20291388)
今田 里佳 信州大学, 教育学部, 助教授 (80306670)
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キーワード | 潜在連想テスト / 教科の好き嫌い / 中学生 / 集団式作業検査 / 学年差 / 数学嫌い |
研究概要 |
数学や英語など生徒たちの好き嫌いがハッキリしている教科とそうでないものがあることが知られている。しかし、そうした経験的知識は必ずしも実証的に測定されているわけではない。信州大学附属中学校では数年前から先進的な取り組みとして、生徒による授業評価(感想アンケート)を実施し、その結果を授業の改善に活用する試みを始めているが、こうした従来のアンケート形式の調査ではなかなか生徒の本音を知ることはできないことがわかった.本研究の目的は、(Greenwald et al.,1998)が開発した潜在連想テストIAT(Implicit Association Test)を集団式に改良したFUMIEテスト(Mori,2004)を活用して、中学校の教科に対する中学生たちの「本音」を探ることであった。 本研究では、従来のアンケート形式に加えて、生徒の潜在連想を調べることで生徒の「本音」を探ること、また、中学校における授業に対する生徒の感情や好き嫌いを正確に把握することによって、授業改善やカリキュラム改善のためのより有効な情報を得ることを目的とした。 研究代表者(澁澤)および研究分担者(癸生川)が校長を務める信州大学教育学部附属中学校の生徒全員に協力を求めて、FUMIEテストと教科の好き嫌いアンケート調査を実施した。FUMIEテストでは、「国語」「数学」「英語」の3教科を選び、国語と他の2教科との潜在連想価の差の測定を行った。まだ結果は分析中であるが、3学年分のデータが収録できたため、学年進行に伴うそれぞれの教科の潜在連想価の変化も調べることができる。また、学校差や、クラス差・男女差の分析も行った。 上記研究成果の一部は関連する研究と合わせて、第18回アメリカ心理学会(APS)および第4回国際記憶会議においてポスター発表した。また、『信州心理臨床紀要』第6号に成果の一部を論文として公刊した。
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