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2005 年度 実績報告書

初等教育段階における「哲学」カリキュラムの開発・実践と思考力育成からみた効果

研究課題

研究課題/領域番号 17653118
研究機関兵庫教育大学

研究代表者

松本 伸示  兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (70165893)

研究分担者 佐藤 真  兵庫教育大学, 学校教育研究科, 助教授 (20324949)
森 秀樹  兵庫教育大学, 学校教育研究科, 助教授 (00274027)
キーワード哲学 / カリキュラム / 思考力 / 初等教育 / 教育実践
研究概要

子どもたちに「思考」する力を身につけさせるために,特に初等教育段階に適応できる「哲学」カリキュラムの開発をめざし,17年度は以下のような計画で研究を進めてきた。
1.米国IAPCによって開発されている初等教育用のカリキュラムである「Elfie:考えをまとめる(幼稚園〜1年)」「Kio & Gus:不思議な世界(2〜3年)」「Pixie:意味の追究(3〜4年)」「Nous:行為の決定(4〜6年)」「Harry Stottlemeier's Discovery:哲学的探究(5〜6年)」を教師用マニュアルも含め日本語化した。また、「子どものための哲学」用に開発されている評価ツール「The New Jersey Test of Reasoning Skills」についても日本語化した。現在,それらについて18年度に授業実践するパオロット校の教諭等と研究協議を重ね,完成を目指している。
2.さらに、アジアの中でいち早く「子どものための哲学」を導入している韓国の実情を調査し,上記したテキスト,教師マニュアルの韓国版を入手した。これらをアジア型の取り組みの範例とするとともに、現在,日本語化したものと比較検討している。また,韓国独自に開発された教材と実践授業を映像録画した。これについても現在,分析中である。
3.加えて台湾,シンガポールとも連絡をとって,情報の交換を行った。18年度はこれらの国とも連携した実践者用のワークショップを計画中である。
4.日本語化したテキストのうちHarry,及び独自開発した「哲学」授業を本学の附属中学校2年生を対象に約半年間試行しデータを収集した。また,18年度に実践予定のパイロット校において17年度においても先行的に授業実践を行ってデータを収集した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Reasoning Skillの育成を目指した授業の実践II-「子どものための哲学」プログラムの焦点的活用を通して-2006

    • 著者名/発表者名
      水谷 浩文, 松本伸示
    • 雑誌名

      日本教科教育学会誌 第29巻 第2号(印刷中)

  • [雑誌論文] 「課題設定の能力」の育成を目指す指導のあり方に関する研究-「子どものための哲学」の学習を通して-2005

    • 著者名/発表者名
      澤田千歳, 松本伸示
    • 雑誌名

      日本教科教育学会第31回全国大会論文集

      ページ: 174-175

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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