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2006 年度 実績報告書

多重ポリログ関数の値の関係式の代数幾何的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17654001
研究機関東北大学

研究代表者

花村 昌樹  東北大学, 大学院理学研究科, 教授 (60189587)

研究分担者 寺杣 友秀  東京大学, 大学院数理科学研究科, 助教授 (50192654)
金子 昌信  九州大学, 大学院数理学研究院, 教授 (70202017)
キーワード代数的サイクル / モティーフ理論 / Chow群
研究概要

モティーフ理論(混合モティーフまたは純モティーフ層,混合モティーフ層)についての研究を進めた.
1.高次Chow群にっいての最も重要な定理はlocalization theoremである.これを
トーリック多様体のうえのサイクルを使って定式化,証明をすることを考察した.
トーリック多様体には余次元1の不変因子があり、これを面とみる。面とプロパー・に交わるサイクルの生成する自由アーベル群は、面との交叉を境界作用素としてもつ複体をなす(トーリックサイクル複体とよぶ)。
これに対し代数的単体を用いて同様に構成された複体をサイクル複体とよぶ。代表者は前者から後者への標準的準同型Psiを構成した。
2.私と、M.Levine氏、V.Voevodsky氏は独立に体上の混合モティーフ理論を構成したが、三っの理論が等価であることを証明した文献はなかった。三つの圏が同値であることを証明した。
(なおこの結果はロシアのBondarko氏も独立に得ている。)また、Friedlander-Voevodskyはcdh位相を用いてサイクルコホモロジーを定義し、独立に代表者はhyperresolutionを用いてモティーフコホモロジーを定義した。代表者はこれらのモティーフコホモロジー理論が一致することを示した.
3.代表者は混合モティーフの圏とくにその部分圏として混合Tateモティーフの三角圏DT (k)を定義した。
他方、BlochとKrizはサイクル複体からあるLie代数Lを定め、その表現の圏Rep (L)を混合モティーフのアーベル圏の候補とした。
代表者は、(1)DT(k)からRep(L)への関手Fを構成し、(2)それがコホモロジー関手と両立することを示し、(3)この関手によりポリログ対象が対応することを示した。(4)またこの関手は(或る条件のもとに)ほぼ圏同値である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Motivic decomposition and intersection Chow groups, II2007

    • 著者名/発表者名
      A.Corti, M.Hanamura
    • 雑誌名

      Pure and Applied Mathematics Quarterly Journal (In Press)

  • [雑誌論文] Motivic sheaves and intersection cohomology2007

    • 著者名/発表者名
      M.Hanamura
    • 雑誌名

      Advanced Studies in Pure Math. 46

      ページ: 67-76

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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