| 研究課題/領域番号 |
17654051
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| 研究機関 | 大阪大学 |
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研究代表者 |
松多 健策 大阪大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (50181722)
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| 研究分担者 |
福田 光順 大阪大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (50218939)
三原 基嗣 大阪大学, 大学院・理学研究科, 助手 (60294154)
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| キーワード | 実験核物理 / 原子・分子物理 / 偏極移行 / 金属物性 / 磁性 / 入射核破砕過程 / 傾斜薄膜通過法 / 偏極重陽子反応 |
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| 研究概要 |
核スピン偏極した不安定原子核ビームは核構造や物質科学の分野で核モーメント測定や金属、磁性体、絶縁体、半導体結晶内部における局所場測定になくてはならない。原子核の質量数によらず、ユニバーサルに偏極不安定核ビームを生成する技術を確立するため、様々な方法を研究し、得られた偏極ビームを用いた応用研究を行っている。今年度、研究したのは、中間エネルギー入射核破砕過程および一核子ピックアップ反応での偏極現象、低エネルギー偏極重陽子ビームによる偏極移行、さらに傾斜薄膜通過法による原子偏極移行の4種の方法である。
中間エネルギー入射核破砕過程については、放射線医学総合研究所の重イオンシンクロトロンHIMACを用いて、核子当り100MeVの^<26>Mg+Beの衝突で生成する^<23>Ne、一核子ピックアップ反応については、^<22>Ne+Beの衝突で生成する^<23>Neの核スピン偏極を観測した。ピックアップ反応で得られた2.4%の偏極量は入射核破砕過程の0.7%を大きく上回り、有望な方法である事が明らかになった。今後^<25>Alの核スピン偏極生成に応用する。
低エネルギー偏極重陽子による直接反応での偏極移行については、筑波大学加速器センターのタンデムバンデグラフを用い、15MeVのd+^<19>F反応で生成する^<20>Fの核スピン偏極を観測した。4〜5%程度の核スピン偏極が得られ、角度選別で得られる2%程度の偏極に比べ、優っている事が明らかになった。
傾斜薄膜通過法による原子偏極移行については、原子力研究所のタンデム施設内の低エネルギー不安定核ビーム施設TRIACにて、薄膜通過で生成する^8Liの核スピン偏極を観測した。約3%の核偏極が得られ、これを用いて、ビームエネルギー依存性や薄膜枚数依存性等、重要な知見が得られた。さらに、中重核^<126>In核スピン偏極測定に向け、装置の開発を行った。
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