研究課題/領域番号 |
17654104
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
桂 智男 岡山大学, 地球物質科学研究センター, 助教授 (40260666)
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研究分担者 |
福井 宏之 岡山大学, 地球物質科学研究センター, 非常勤研究員(研究機関) (90397901)
山下 茂 岡山大学, 地球物質科学研究センター, 助教授 (30260665)
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キーワード | 水流体 / 高温高圧 / 体積測定 / サファイヤカプセル / 白金カプセル / 状態方程式 |
研究概要 |
この研究のキーポイントは、水流体を一定体積で封入することである。本年はテーパー付きサファイヤシリンダー中に水流体を封じることを試みた。第一の実験では、サファイヤシリンダーは全長8.00mmで、両端に長さ3.50mm、入り口2.0mm内部1.0mmのテーパー部をつくり、直径1φ長さ1mmの試料室を作った。このテーパー部に、長さ3.5mm・上面1.0φ下面2.0φのサファイヤコーンと金箔のパッキンで水流体を封じる。試料としては、水流体を直接入れる代わりにブルーサイトをいれ、金箔を電極として水流体の電気伝導度測定を行った。その結果、水流体の電気伝導度測定は成功し、水流体をサファイヤカプセル中に保持することはある程度可能であることがわかった。ただし、高温高圧実験後、回収したサファイヤカプセルは割れており、水流体はある程度逃げていることが示唆された。 次に、水流体を0.9φの白金カプセルに封入し、サファイヤカプセルに入れて、X線その場観察を行った。サファイヤカプセルのテーパー部は、前実験より短く1mmとし、試料部を4mmとした。加熱により水流体が膨張し、白金カプセルが膨らむところを観察したかったが、白金カプセルは膨らむ前に破れ、水流体を封じることは出来なかった。また、回収後、サファイヤカプセルが割れていることも観察された。 この2実験では、サファイヤカプセルが破壊してしまう事が問題である。そこで、試料室直径0.5mm・長さ0.5mmと言う極めて小さいサファイヤカプセルを作成し、両端のテーパー部を盛り部電プラグで封入することを試みたが、サイズがあまりに小さく、水を封入することは出来ていない。
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