• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2005 年度 実績報告書

表面色を指標とした構造物中のコンクリート含水率の非破壊測定

研究課題

研究課題/領域番号 17656142
研究機関長岡技術科学大学

研究代表者

下村 匠  長岡技術科学大学, 工学部, 助教授 (40242002)

キーワード表面色 / アルカリ骨材反応 / 色査計 / 水分量 / 水分分布 / 色見本 / 画像処理 / L*値
研究概要

本研究では、これまで実績がないコンクリートの表面色と含水量との定量関係の検討に着手するので、初年度である平成17年度は実験室における基礎実験と次年度以降の本格的な研究のための準備に費やした。
コンクリートの表面色の定量化にはデジタルカメラによる撮影画像をパソコンに取り込み、画像処理を行なう方法を採用した。最終的には屋外における実構造物への適用を目指しているので、必ずしも理想的な撮影条件でなくとも一定の結果が得られる撮影方法と画像処理方法が必要となる。以下の点を検討した。
1.室内の通常の光の条件で撮影し、画像処理段階でソフト的に撮影条件の補正を行なうこととした。
2.今後は基準になるターゲットを写しこんで、画像処理段階で一定の条件になるように補正を行なう方法も検討する。
3.コンクリート表面の空隙は画像には黒く写るので、画像処理段階で自動的に空隙を判定し、排除することとした。
4.さらに画像を撮影しなくとも、色見本だけで現場で色判定を行なう方法も今後検討することとした。
コンクリートの含水状態と表面色の関係について、基礎的な実験的検討を行なった。水セメント比が異なる100mm角の立法体のコンクリート供試体を作製し、飽水状態から室内乾燥させ、重量測定および静電容量式水分計より得られたコンクリートの水分量と、デジタルカメラと画像処理ソフトにより得られたL*値の関係について検討した。しかし水分量とL*値の関係は相関の悪いものであった。目視による予想からすると、表面色が水分量に応じて変化するのは飽水に近い状態に限られること、その変化は急激であると考えられることから、今後は飽水状態近辺の実験を行なう。また、コンクリートの供試体の水分量については、乾燥、吸水を一次元にし、深さ方向の内部の水分分布を実験パラメータにする必要があると考えている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] コンクリート細孔組織中における液状水移動と水蒸気移動の分離評価2005

    • 著者名/発表者名
      香川雄治, 下村 匠
    • 雑誌名

      土木学会第60回年次学術講演会講演概要集

      ページ: 537-538

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi