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2005 年度 実績報告書

二酸化炭素固定化を中心とする木炭の複合用途への活用

研究課題

研究課題/領域番号 17656182
研究機関京都大学

研究代表者

鉾井 修一  京都大学, 工学研究科, 教授 (80111938)

研究分担者 原田 和典  京都大学, 工学研究科, 助教授 (90198911)
小椋 大輔  京都大学, 工学研究科, 助手 (60283868)
キーワード二酸化炭素固定 / 地球温暖化 / 炭 / 森林資源 / 循環システム
研究概要

本研究では、森林による二酸化炭素の固定と木炭の製造・貯蔵というCO2固定化プロセス、水およびエネルギー循環、排出量取引などの国際的な取決め・経済・社会システムをトータルに考えたシステムの提案と、提案するシステムの可能性を探ることを目的とした。そのために、以下の事項についての検討を行った。
1.木炭化により固定し得る二酸化炭素(炭素)量の評価と炭化プロセスにおけるエネルギー収支の把握
2.木材供給システム、木炭製造プロセスおよび木炭貯蔵システムの検討と木炭貯蔵可能量の予測
3.木炭の吸放湿性を利用した室内湿度制御と健康との関係についての検討
4.木材および炭化後の木材の耐火性能についての評価
5.二酸化炭素固定化を認定・評価する国際的なシステムの提言
今年度は以下のように分担して研究を行った。
鉾井 1.森林における物質収支、エネルギー収支についての基礎資料を収集し、二酸化炭素固定量の評価、木炭の製造に利用可能な木材量を把握した。2.代表的な木炭製造プロセスのエネルギー関係、木炭の収率、装置の実際、材種との関係などを整理し、その特徴を評価した。これにより、木炭化により固定し得る二酸化炭素(炭素)量を評価した。3.木炭貯蔵が可能な場所をリストアップし、その貯蔵可能量を見積もるとともに、木炭生産地と貯蔵地との間の最適な輸送システムについて検討した。4.木炭の多孔質性を利用した空気・水浄化システムの利用可能性について調査・整理した。5.排出量取引の実態を調査し、二酸化炭素固定化を評価・認定するシステムの可能性を検討した。
原田 1.木材および炭化後の木材の耐火性能についての評価を行う。
小椋 1.壁の吸放湿性を利用した建物内湿度の調整と空調による湿度調整との関連について調査・整理する。2.室内湿度制御と健康との関係について調査・整理する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 木炭化によるCO2固定が大気CO2濃度および気温へ及ぼす影響2005

    • 著者名/発表者名
      馬場 雄大, 鉾井 修一
    • 雑誌名

      日本建築学会近畿支部研究報告集

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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