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2005 年度 実績報告書

積雪シミュレーションによる交通結節点における都市デザイン手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17656186
研究機関北海道大学

研究代表者

瀬戸口 剛  北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (20226674)

キーワード北方都市圏 / 都市デザイン / 積雪シミュレーション / 交通結節点 / 再開発 / 環境評価 / 風雪インパクト / 風洞実験
研究概要

本研究は、冬季の吹雪が深刻な都市において、駅ターミナルなどの交通結節点での乗換えなどの移動に関して、冬季においても快適な歩行環境を確保するために、大型風洞実験による積雪シミュレーションを用いて都市デザイン手法を開発するものである。対象は現在計画が進行しつつある、JR稚内駅の再開発とした。
大型風洞実験装置は北海道立北方建築総合研究所の粉体風洞施設を用いた。積雪シミュレーションには、気象庁の稚内管区気象台で観測した過去5年問の気象データ(1999-2003)を採用した。稚内では冬季に強い吹雪のある日が多い。積雪シミュレーションでは北風を採用し、稚内駅周辺地区を対象に300分の1の模型を用いて行った。
風雪に強い交通結節点を形成するために、積雪シミュレーションはJR稚内駅の再開発計画案で<雁行型>と<曲面型>の2パターンで行い、その結果の比較により望ましい交通結節点の計画を導き出すものである。稚内駅周辺交通拠点整備のための風雪シミュレーションにより、以下の2種類の計画ガイドラインを導き出し、都市デザインの新しいアプローチを開発した。
(1)両計画案の比較により差異のみられた評価項目については、結果が良好な計画案をもとに「ポジティブな計画ガイドライン」を導き出した。これは施設の形態を決めるための手がかりとなる。(2)両計画案ともに、多量の吹き溜まりや強い吹雪が認められるなど、良好な結果が得られなかった部分については、「ネガティブな計画ガイドライン」として、望ましくない施設形態を確認することができた。
本研究のように、再開発の計画・設計プロセスにおいて積雪シミュレーションを行った研究は、日本の都市デザイン研究において初めての試みである。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 全国都市再生モデル調査における地域からの新しいアプローチ2005

    • 著者名/発表者名
      瀬戸口 剛
    • 雑誌名

      都市計画 258

      ページ: 24-27

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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