研究課題/領域番号 |
17656191
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
重村 力 神戸大学, 工学部, 教授 (30116214)
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研究分担者 |
山崎 寿一 神戸大学, 工学部, 助教授 (20191265)
内田 文雄 山口大学, 工学部, 教授 (30325237)
伴丈 正志 長崎総合科学大学, 工学部, 助教授 (60218675)
李 暎一 宝塚造形芸術大学, 造形学部, 教授 (30330476)
八木 健太郎 西日本工業大学, 工学部, 講師 (30352222)
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キーワード | 地域性 / 成熟 / ことば / かたち / 建築デザイン / 建築文化 / 文脈 / 場所性 |
研究概要 |
本年度は以下のように研究を実施した(4回の研究会合、兵庫県但馬地域・沖縄へのフィールド調査、各研究分担者による個別研究)。 1.地域性を意識した建築の作品発表や建築的主張を収集し、それぞれの概念(ことば)について、分析をおこない差異を明らかにし、経時的に整理する。 2.また、その概念(ことば)と建築デザインにおける顕著な表現(かたち)との関係に着目し、それぞれに特徴的な要素を抽出する。 3.上記により重要性があると判断できる事例を検討し、フィールドワーク調査を行う。 (1)以下の研究フレーム、課題設定を行った。 「地域性に関する概念の提出」、「地域性に関する主張の経時的な分析考察(年表の作成)」、「地域性に関する概念(ことば)の辞典(「ことば」毎に「かたち」「地域」を整理)」、「地域におけるスタディ」 (2)地域性に関わる具体的テーマとして、ことばと概念、建築家と地域、地域性と普遍性、現代と地域性、参加・ワークショップと地域性を設定し、議論・検討した。 (3)フィールドとして、新潟県川西地域、兵庫県但馬地域、和歌山、徳島県美馬郡地域、長崎、沖縄等が検討され、研究を進めた。 (4)地域性に関する概念について、戦後の日本の建築デザイン思潮を対象に限定し、地域性に関する論説と建築作品を対象として詳細な分析を行い、国際建築に対する地方性概念として提出された地域性概念がどのように発展し成熟したかという過程を明らかにした。
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