研究分担者 |
浅沼 宏 東北大学, 大学院・環境科学研究科, 助教授 (50250717)
上田 元 東北大学, 大学院・環境科学研究科, 助教授 (10241514)
池野 旬 京都大学, 大学院・アジア・アフリカ地域研究研究科, 助教授 (40293930)
横山 一代 東北大学, 大学院・環境科学研究科, 助手 (50374997)
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研究概要 |
本研究は,地域分散型再生可能エネルギーシステムを社会へ組み込み機能させるための基礎的知見を得ることを目的とし,東アフリカ地域(ケニア,タンザニア)の農村部,山間部を対象に,(a)エネルギーに注目した地域社会・地域経済システムの現状調査,(b)化石燃料の導入による地域のエネルギー・社会・経済システムの反応の調査,(c)対象地域における伝統的エネルギー技術とそれらの社会システムへの組込および経済効果の調査,を実施している。本年度の成果は以下の通り。 1.エネルギーの視点からの社会・経済システムの調査:上田,池野のこれまでの研究成果をもとに,タンザニア北部アルーシャ地域の複数の調査対象集落を選定し,そこでのエネルギーシステム,エネルギー需給量,環境負荷,エネルギーに関連した社会・経済システムの現状を調査した。 2.化石燃料の導入による地域のエネルギー・社会・経済システムの反応の調査:調査対象地域における聞き取り調査,文献調査を実施し,対象地域の社会・経済システムの化石燃料の導入による反応を検討した。また,化石燃料導入前後における環境負荷の変化を推定した。 3.伝統的エネルギー技術の調査:文献調査により東アフリカ地域における伝統的エネルギー技術とそれが地域社会に及ぼした効果を調査した。調査結果をもとに伝統的エネルギー技術が保存されている地域を選定し,18年度の現地調査計画を立案した。 4.過去の事例調査:過去に東アフリカ地域で行われたODA等によるエネルギーシステム援助の事例調査を行い,その社会的・経済的反応および発生した問題点とそれへの対応について取りまとめた。
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