研究課題/領域番号 |
17656299
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研究機関 | 独立行政法人日本原子力研究開発機構 |
研究代表者 |
小関 隆久 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 核融合研究開発部門, 研究主席 (50354577)
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研究分担者 |
清水 勝宏 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 核融合研究開発部門, 研究主幹 (30391262)
内藤 磨 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 核融合研究開発部門, 研究主幹 (30354575)
濱松 清隆 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 核融合研究開発部門, 研究主幹 (20354574)
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キーワード | グリッド / プラズマ・核融合 / プラグイン / 複合計算コード / セキュアー・ネットワーク |
研究概要 |
核融合研究グリッドを目指して、本年度は、解析コードのプラグイン化をすることにより多数の解析コードの効率的で有機的な融合を行えるプラグイン・ライブラリーの原型版の検討を進めた。 1)プラグイン・ライブラリーの基本ソルバー、物理モデル群のプラグイン化の検討;本年度は、研究機関で開発された各物理コードのプログラムインターフェイスの構造調査を行い、周辺プラズマでの輸送をシミュレーションするためのダイバータコードの開発を通してモデル検証を行った。コアプラズマにおける熱、粒子輸送に、プラズマ周辺(スクレイプオフ層、ダイバータ領域)での中性粒子、不純物コードのモジュール化を検討した。解析精度に優れるものの、計算時間の掛かるモンテカルロ不純物輸送コードをダイバータコードに組み込む事はこれまで不可能と考えられていたが、Langevin方程式の解析解を用いた新しい拡散モデルの考案とコードの並列化による高速化により、プラズマと不純物の自己無撞着なシミュレーションコードの開発に成功した。 2)グリッド実験解析環境の開発;遠隔による解析コード群の有機的結合、効率的な統合解析を実現するため、統合解析システムの検討を行った。Webブラウザをベースとして、パラメータの設定、物理モデルの結合/分離による目的に応じた統合モデルの構成および実行、シミュレーション結果の可視化を効率良く実施可能な環境を構築できるシステムを、ITBL基盤技術を用いて、その暫定版を開発した。 3)データベースの調査、データベースグリッドの検討;高速ネットワークに基づく実験データアクセス環境を調査し、遠隔地からLHDの実験データを解析するためのSuperSInetを用いた専用高速ネットワークを敷設し、環境整備を行った。また、LHDおよびJT-60Uの各実験データベースを共通に扱うグリッド環境の予備調査・検討を行った。 4)可視化グリッドの整備;可視化環境を調査し、共通化・共有化へ向けて、ITBL基盤技術の応用による処理画像のWeb画面への表示システムの整備を進めた。
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