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2005 年度 実績報告書

減数分裂期組換え体形成過程の解析:一分子染色体の遺伝情報変化検出方法の確立による

研究課題

研究課題/領域番号 17657058
研究機関岩手看護短期大学

研究代表者

寺澤 匡博  岩手看護短期大学, 研究員 (20389688)

キーワード減数分裂期組換え / チミジンアナログ / DNA combing / Rad51 / Zip1 / MRDS
研究概要

酵母に外来遺伝子を導入して、培地に加えたチミジン誘導体をDNAに効率よく取込むことのできる株を作成した。DNAに取込まれたチミジン誘導体は、その誘導体に特異的に反応する蛍光標識した抗体を用いて、それらをfocusとして顕微鏡下で観察することができた。この系を用いて減数分裂期組換えに伴って起こるDNA合成(MRDS : Meiotic Recombination DNA Synthesis)を酵母で初めて検出し、そのMRDSについて以下のことを明らかにした。
1.減数分裂期組換え欠損変異株(spo11Δとrad50S)と野生型株を対比して、減数分裂期に導入後、3時間以降にチミジン誘導体を培地に添加するとMRDSを特異的に標識できることを発見した。
2.MRDSが行われる時期は、組換えに関与する蛋白質Rad51が、染色体上への結合が終わり解離の後、シナプトネマ複合体形成の直前か形成時であった。
3.MRDSの行われる場所は、DNA combing法にFISHを組合わせた方法を用いて、
(1)DNA二重鎖切断の起こる組換えのホットスポット領域に集中していること、
(2)DNA二重鎖切断のどちら側かに存在するか、または切断部位をまたいで存在するものもあることを明らかにした。
(3)これらのMRDSの存在様式は、主流となっている組換えモデルで説明できることが分かった。
4.MRDSの長さは、1-2kbのものが大部分であった。
これらの成果を含む研究論文は、作成が終り、欧米雑誌に投稿中である。また、現在、減数分裂期組換えによって形成される二種の組換え体、交叉型と非交叉型組換え体の間で、MRDSの長さと分布がどのように異なるかを調べ、組換え機構の詳細な解明を行っている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Condensin loaded onto the replication fork barrier site in the rRNA gene repeats during S phase in a BOB1-dependent fashion to prevent contraction of a long repetitive array in Saccharomyces cerevisiae.2006

    • 著者名/発表者名
      Johzuka K, Terasawa M, Ogawa H, Ogawa T, Horiuchi T.
    • 雑誌名

      Mol Cell Biol. 26(6)

      ページ: 2226-2236

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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