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2006 年度 実績報告書

カタユウレイボヤ培養細胞株の樹立と遺伝子機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 17657076
研究機関甲南大学

研究代表者

佐々木 尚子  甲南大学, 先端生命工学研究所, 博士研究員 (10388762)

研究分担者 西方 敬人  甲南大学, 理工学部, 教授 (80212116)
キーワード発生・分化 / 培養細胞 / ホヤ / クローニング / 囲心腔 / 18S rDNA / 凍結保存 / 組織抽出液
研究概要

ホヤ培養細胞の確立を目指し、これまで種々の試行実験を行ってきた。その中で最も可能性が高いと考えられた囲心腔を出発材料として、繰り返し実験を行った。
その過程で増殖能の見られる細胞集団が複数個得られた。ある細胞集団からゲノムDNAを抽出し、カタユウレイボヤに特異的な配列をPCRで増幅してみた結果、一応カタユウレイボヤ由来の細胞であることが確認できた。これらの細胞は浮遊細胞であったので、メチルセルロースを用いてクローニングを行い、最終的に2種類の細胞クローンの確立に成功した。
1. 18s rDNAの配列解析
クローニングできた2種類の細胞の遺伝子配列を18S rDNAのSR1とSR7のプライマーを使って調べてみた。その結果、海産のラン藻類のラビリンチュラと配列が非常に似ていることがわかった。さらにこの配列をホモロジー検索にかけてみたところ、ラビリンチュラやトリコモナスといったような海産性ラン藻類と類似性が高く、ホヤではないという結論に至った。
2.細胞の保存条件の検討
細胞を凍結保存するために、凍結剤の検討を行った。10%DMSO添加培地やセルバンカー(日本全薬工業株式会社)、TCプロテクター(大日本住友製薬株式会社)など数種類の市販されている凍結剤で凍結を試みてみたが、どの凍結剤においても、細胞を生かした状態で解凍することはできなかった。今後は、グリセロールを用いた凍結法についても検討していく予定である。
3.培地への工夫
細胞の増殖をさらによくするために、卵巣や表皮・筋膜体などの器官をすりつぶし、培養培地に加え培養してみたが、これまでのところ培地のみで培養した場合との違いはほとんど見られていない。今後は添加液の濃度や添加量などについても検討していく。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] UV-irradiated Cells as a Screening System for the Antioxidants2006

    • 著者名/発表者名
      T.Nishikata, A.Kiuchi, M.Kuribayashi, N.Sasaki
    • 雑誌名

      Proceedings of the 13th Biennial Congress of the International Society for Free Radical Research-SFRR

      ページ: 253-256

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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