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2006 年度 実績報告書

マンゴスチン果実の特異なアポミクシス過程の組織学的解析とその種子形成機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17658014
研究機関京都大学

研究代表者

米森 敬三  京都大学, 農学研究科, 教授 (10111949)

研究分担者 山根 久代  京都大学, 農学研究科, 助手 (80335306)
キーワード単為生殖 / アポミクシス / マンゴスチン / 種子形成 / オーキシン
研究概要

昨年度の実験結果より、マンゴスチンのアポミクシスによって形成される種子は、カンキツにおいて認められるように、開花直後の胚のう内で珠心組織から分化した不定胚が発達して形成されたものではなく、その種子は細胞塊が発達したもので、成熟種子中には胚が存在しないことが明らかとなった。そこで本年度は、マンゴスチンの種子がどのような過程で形成されてくるのかを再確認する目的で、幼果期から成熟期に至るまで果実を経時的に採取し、その種子形成過程を調査した。その結果、マンゴスチン果実では開花後のかなり遅い時期に珠心組織から細胞塊が発生し、その細胞塊が徐々に肥大し、最終的にその細胞塊が子室を満たすようになり、それが種子となっていることを再確認した。また、その成熟種子中には環状に形成された前形成層が存在するのみで、幼芽や幼根の原器は分化していないことも確認した。さらに、幼芽や幼根は種子発芽時に、種子中の前形成層が外側への肥大成長を行うことで形成されていることを明らかにすることができた。
一方、マンゴスチンの種子が発芽時に細胞塊から幼芽や幼根の器官分化を促す要因を解明することを目的として、予備的に発芽時の種子中のオーキシン(IAA)、アプシジン酸(ABA)、ジャスモン酸、サリチル酸の含量を測定したところ、幼芽を分化する側に比べて、幼根を分化する側ではこれら全ての含量が高く、分化の極性との関係が示唆された。これらのホルモンは、将来種子となる細胞塊が幼果中で形成されるためにも何らかの役割を担っていると考えられるので、組織培養技術を用い、今後その点を検討していきたい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Plant regeneration from seed segments of mangosteen (Garcinia mangostana L.).2006

    • 著者名/発表者名
      Yapwattanaphum, C., S.Kobayashi, K.Yonemori
    • 雑誌名

      Abstract of International Workshop on Tropical and Subtropical Fruits 27-30 November 2006

      ページ: 18

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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