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2005 年度 実績報告書

タケの開花現象の解明〜エネルギー生産の観点から〜

研究課題

研究課題/領域番号 17658076
研究機関京都大学

研究代表者

坂本 正弘  京都大学, 農学研究科, 講師 (40303870)

研究分担者 東 順一  京都大学, 農学研究科, 教授 (80115782)
キーワードタケ / 開花現象 / ミトコンドリア / ATP合成酵素 / 遺伝子発現
研究概要

モウソウチクの成葉から全DNAを抽出し,既知のイネのATP合成酵素βサブユニット遺伝子(以下atpbと略)の配列を基に作成したプライマーを用いてPCRをおこなった。得られたPCR産物をサブクローニングし,塩基配列を決定し配列を比較した。比較した領域3カ所についてそれぞれで配列の異なる3クローン(B-1,B-2,B-3)が得られた。いずれの領域においても2クローンは90%前後の非常に高い相同性を示したが,残りの1クローンは他の2クローンとは56〜85%と相同性が低かった。これらのクローンの各組織における発現を解析するために,成葉,幼竹の節間上下部およびタケノコからmRNAを抽出し,cDNAを合成してRT-PCRをおこなった。使用したプライマーは各クローンにすべて共通となる配列をもつプライマーおよび各クローンに特異的な配列をもつプライマーである。各クローンに共通のプライマーを用いると幼竹の節間下部で発現量がもっとも多く,節間上部では少なかった。このことからも,成長に伴う細胞活動にエネルギーを供給するためにAT合成酵素がフル稼働している様子がうかがえる。各クローンに特異的なプライマーを用いて解析をおこなったところ,B-1およびB-2では調査したすべての組織において発現が見られたが,B-3はいずれの組織においても発現が認められなかった。このことからB-1およびB-2は従来から考えられている構成的に発現するatpbであるのに対し,B-3は組織特異性あるいは時期特異性をもつクローンであるか,偽遺伝子である可能性が示唆された。また,2002年に開花したクテガワワザサの花芽からmRNAの抽出をおこなった。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] DNA collection from bamboo in the field2006

    • 著者名/発表者名
      Masahiro Sakamoto
    • 雑誌名

      Bamboo Journal 23・1(in print)

  • [雑誌論文] Transposon-dediated insertional mutagenesis revealed the functions of animal cellulose synthase in the ascidian Ciona intestinalis2005

    • 著者名/発表者名
      Sasakura, Y., Nakashima, K., Awazu, S., Matsuoka, T., Nakayama, A., Azuma J., Satoh, N.
    • 雑誌名

      Proceed.Natl.Acad.Sci.USA 102

      ページ: 15134-15139

  • [雑誌論文] Cellulose-Hemicellulose Pressent in Hydrocolloids from Salvia spp.2005

    • 著者名/発表者名
      Yudianti, R., Indrarti, L., Azuma, J., Sakamoto, M.
    • 雑誌名

      Proceedings of the 6th International Wood Science Symposium

      ページ: 273-277

  • [雑誌論文] Hemicellulosic Polysaccharide Present in the Cellulosic Hydrogel of Ocimum Seed.2005

    • 著者名/発表者名
      Indrarti, L., Azuma, J., Yudianti, Sakamoto, M.
    • 雑誌名

      Proceedings of the 6th International Wood Science Symposium

      ページ: 278-283

  • [雑誌論文] Hemicellulose attached with cellulose seed hairs2005

    • 著者名/発表者名
      Indrarti, L., Yudianti, R., Takeda, H., Sakamoto M., Azuma, J.
    • 雑誌名

      IAWPS2005 International Symposium on Wood Science and Technologies (8P25), Vol.II

      ページ: 336-337

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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