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2005 年度 実績報告書

養魚に伴う水質汚濁負荷軽減と魚病対策のための自発摂餌給餌システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 17658086
研究機関東京海洋大学

研究代表者

延東 真  東京海洋大学, 海洋科学技術研究科, 教授 (80128355)

研究分担者 舞田 正志  東京海洋大学, 海洋科学技術研究科, 助教授 (60238839)
片桐 孝之  東京海洋大学, 海洋科学技術研究科, 助手 (50361811)
キーワード自発摂餌 / 超音波スイッチ / 餌料効率 / 水質汚濁負荷軽減
研究概要

養魚に伴う環境負荷軽減を目的として研究を行う足掛かりとして、従来の触覚スイッチに代わる超音波センサーを利用したスイッチの開発を行った。これは、超音波の発信部と受信部の間に供試魚が飼料報酬を期待して遊泳し、超音波を数秒間遮ることによってスイッチが入り、給餌器を作動させるものである。これを用いて以下の研究を行った。
1.小型魚を用いた超音波自発摂餌装置の作動に関する研究
自発摂餌装置の実験は、稚魚あるいはメダカなどの小型魚を用いることで、効率よく行うことが出来る。そこで、供試魚に平均体重1gのキンギョ(各区20尾ずつ)を用いて、超音波スイッチ区(1区)および触覚スイッチ区(2区)を設定して、一週間の飼育試験を行った。1区では、一週間で60回の給餌器が作動したが、2区では、給餌器を作動させることが出来なかった。よって、超音波スイッチは稚魚や小型魚にも使用することが可能であった。
2.飼料効率向上に関する研究
3つの水槽(1区、2区、定刻給餌区:3区)に8尾(平均65g)ずつ収容して一ヶ月間の飼育試験を行い、増重量および飼料効率を調べた。総給餌量は1区、2区、3区で186g、187g、186gであった。また増重量は、各区の合計で182g、160g、117gであり、飼料効率はそれぞれ98%、86%、63%であった。よって超音波スイッチを用いた自発摂餌装置は定刻給餌や従来型の触覚スイッチよりも飼料効率に優れていた。これにより、同じ増重量を期待して飼育した場合、与える餌の量を少なく抑えられ、環境に排出される負荷の軽減が可能となった。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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