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2005 年度 実績報告書

根分泌物質を介した植物と根圏微生物群集間の共生的関係の実験的検証

研究課題

研究課題/領域番号 17658146
研究機関弘前大学

研究代表者

杉山 修一  弘前大学, 農学生命科学部, 教授 (00154500)

キーワード根圏微生物 / バクテリア / 真菌 / 作物根
研究概要

(1)今年度は,作物根圏微生物に作物間で差があるかどうかを調べた。材料は,小麦,とうもろこし(イネ科),レンゲ,大豆(マメ科),大根,ナタネ(アブラナ科),ヒマワリ,シュンギク(キク科)の4科8作物を用いた。また,コントロールとして何も植えない区を設けた。種皮滅菌した種子をポットに播種し,約1ヶ月,人工気象室で栽培した後,根圏土壌を取り出し,DNAを直接市販のキットを用い抽出した。バクテリアと真菌に特異的なプライマーにより,根圏土壌のバクテリアと真菌をPCRにより増幅した。その後,濃度勾配電気泳動法によりDNAを分離した。バンドパターンを読み取り,UPMGA法により系統樹を作成し,根茎土壌の差を調べた。
(2)バクテリアでは,根圏土壌における群集構造は,どの作物もコントロール区(無栽植区)にくらべ,差が見られなかった。他方,真菌は,コントロール区と栽植区で大きな差が認められた。
(3)真菌において,作物間で微生物群集構造に差が見られた。差は,アブラナ科とそれ以外の科の間に見られ,アブラナ科が真菌において特異的な群集構造を作ることが示唆された。これは,世界的にも新しい知見であるが,さらに材料を増やし,この結果の再現性を確かめる必要がある。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Polyploidy and cellular mechanisms changing leaf size : Comparison of diploid and autotetraploid populations in two species of Lolium2005

    • 著者名/発表者名
      Sugiyama S
    • 雑誌名

      Annals of Botany 96

      ページ: 931-938

  • [雑誌論文] Developmental basis of interspecific differences in leaf size and specific leaf area among C_3 grass species2005

    • 著者名/発表者名
      Sugiyama S
    • 雑誌名

      Functional Ecology 19

      ページ: 916-924

  • [雑誌論文] Relative contribution of meristem activity and specific leaf area to shoot RGR in C_3 grass Species2005

    • 著者名/発表者名
      Sugiyama S
    • 雑誌名

      Functional Ecology 19

      ページ: 925-931

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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