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2005 年度 実績報告書

サーモセンシングタンパク質の立体構造解析と医療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 17659012
研究機関広島大学

研究代表者

杉山 政則  広島大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 教授 (30106801)

研究分担者 熊谷 孝則  広島大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助教授 (70274058)
的場 康幸  広島大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助教授 (90363051)
キーワードサーモセンシング / リプレッサー / 結晶化 / X線結晶構造解析 / 核酸・タンパク質複合体 / Streptomyces albus
研究概要

放線菌Streptomyces albusが産生するRheAは,熱を感知して可逆的にその構造が変化するサーモセンシング機能を有するリプレッサータンパク質である。本研究では,RheAのサーモセンシング機能を構造生物学的に明らかにするとともに,その機能を医療における分子スイッチに応用することを目的としている。
本年度は,RheAタンパク質の立体構造をX線結晶構造解析するため,RheAの大量発現,精製,結晶化,およびX線回折実験を行った。RheAは大腸菌の宿主・ベクター系を利用して大量発現させた。次に、そのタンパク質の精製をニッケルアフィニティーカラムを用いて行った。これにより,ヒスチジンタグ付きの精製RheAを大量に取得できた。シッティングドロップ蒸気拡散法を用いて結晶化を行った結果,RheAの結晶を得ることはできなかったが,RheAとオペレーターDNA(21mer)との複合体結晶を得ることに成功した。しかしながら,銅Kα線をX線源としてX線回折実験を行った結果,得られた複合体結晶は構造解析に十分な回折強度データを与えるものではないことが判明した。この原因として,RheAに付加したヒスチジンタグの影響が考えられたことから,次に,天然型RheA(native RheA)の発現系の構築および精製系の確立を試みた。本年度は,種々のカラムを駆使することにより,native RheAの精製系を確立できた。次年度は,精製native RheAの結晶化ならびにX線結晶構造解析を行うとともに,その知見を分子スイッチの開発へ応用することを目指す。また,他の放線菌にRheA様のリプレッサータンパク質が存在するか否かも調査する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Crystallographic evidence that the dinuclear copper center of tyrosinase is flexible during catalysis2006

    • 著者名/発表者名
      Yasuyuki Matoba
    • 雑誌名

      The Journal of Biological Chemistry 281・13

      ページ: 8981-8990

  • [雑誌論文] Molecular cloning and characterization of gene encoding novel puromycin-inactivating enzyme from blasticidin S-producing Streptomyces morookaensis2006

    • 著者名/発表者名
      Motohiro Nishimura
    • 雑誌名

      Journal of Bioscience and Bioengineering 101

      ページ: 63-69

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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