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2006 年度 実績報告書

ドメインインプリント法による医薬品活性体のスクリーニング

研究課題

研究課題/領域番号 17659013
研究機関武庫川女子大学

研究代表者

萩中 淳  武庫川女子大学, 薬学部, 教授 (20164759)

キーワード分子インプリント / ドメインインプリント / 医薬品活性体 / 中国伝承薬 / ハイスループットスクリーニング
研究概要

ドメインインプリント法は、医薬品の薬理活性部位に対する分子インプリントポリマー(MIP)を調製する方法である。昨年度は、β-遮断薬である(S)-propranololの薬理活性部位を選び、中国伝承薬中の活性成分の検索を行ったが良好な結果が得られなかった。そこで、茶カテキンの一種であり、ポリフェノール化合物であるエピガロカテキンガレート[(-)-EGCg]に対するMIP用いて、種々の中国伝承薬(当帰、甘草、牡丹皮、元胡、蒲黄、丹参、杜仲など)中の活性成分の検索を行った。丹参の抽出液をMIPおよびノンインプリントポリマー(NIP)カラムに注入後のクロマトグラムを比較した。MIPカラムでは約12分に大きなピークが見られたが、このピークはNIPカラムでは溶媒先端に溶出していた。これは、丹参中の成分の一部がMIPカラムに選択的に保持されたことによるものである。丹参中には、Tanshinone IIA等多くの活性成分が含まれていると報告されている。現在、約12分に溶出したピークの成分の同定を進めている。このように、得られたMIPが中国伝承薬および薬草中の活性体のハイスループットスクリーニングに適用可能であることが明らかとなった。
さらに、1)中国伝承薬および薬草中の活性体の探索に有用なテンプレート分子の検討、2)水溶性の活性成分の探索システムの構築、3)微量の活性成分の探索システムの構築、4)オンラインでの活性成分の同定等について検討する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Simultaneous determination of bisphenol A and its halogenated derivatives in river water by combination of isotope imprinting and liquid chromatography-mass spectrometry2006

    • 著者名/発表者名
      Haruyo Sambe, Jun Haginaka
    • 雑誌名

      J. Chromatogr. A 1134

      ページ: 16-23

  • [雑誌論文] Uniformly-sized, molecularly imprinted polymers for nicotine by precipitation polymerization2006

    • 著者名/発表者名
      Haruyo Sambe, Jun Haginaka
    • 雑誌名

      J. Chromatogr. A 1134

      ページ: 88-94

  • [図書] Trends in Chromatography2005

    • 著者名/発表者名
      Jun Haginaka
    • 総ページ数
      30
    • 出版者
      Research Trends

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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