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2006 年度 実績報告書

新規SLC10ファミリートランスポーターの輸送機能および発現調節機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 17659043
研究機関東京大学

研究代表者

鈴木 洋史  東京大学, 医学部附属病院, 教授 (80206523)

研究分担者 高田 龍平  東京大学, 医学部附属病院, 助手 (90376468)
キーワード胆汁酸 / トランスポーター / 小腸 / 肝臓 / 血液脳関門
研究概要

胆汁酸は生体内で極めて重要な役割を果たすが、血液脳関門における胆汁酸の細胞膜透過に関わるトランスポーターの同定は未だなされていない。また、小腸上皮細胞においても、消化管管腔から細胞内への輸送がASBT/SLC10A2によって行われていることが知られているものの、血管側膜を介した細胞内から血液中への輸送機構には不明の点が多い。申請者らは、NTCP/SLC10A1(血液から肝細胞内へのナトリウム依存的な胆汁酸取り込みに関与)・ASBT/SLC10A2のホモログとして、データベース上に3種類の機能未知のトランスポーター(SLC10A3,10A4,10A5)が存在することに着目した。本研究課題は、これらトランスポーターの輸送機能・細胞内局在・発現臓器などを解析し、生理的役割を見出すことを目的としている。
昨年度までに得られたSLC10A3・10A4・10A5の全長cDNA配列をGFP融合蛋白発現ベクターに組み込んだ後、非極性細胞(HEK293細胞)・極性細胞(MDCK細胞)へ導入し、安定発現系を作製した。ウェスタンブロットにより蛋白の発現は確認されたものの、共焦点顕微鏡により細胞内局在を観察したところ、細胞膜上での発現は少なく、細胞内全体に分布したものが大部分であった。また、胆汁酸(タウロコール酸)・硫酸抱合体(エストロン-3-硫酸)・薬物(ジゴキシン)について検討したところ、これらの化合物はナトリウム存在下および非存在下において良好な基質とはならないことが示された。
また、ラット小腸から調製した反転腸管を用いて胆汁酸の輸送実験を行った結果、血管側膜輸送におけるABCトランスポーターの寄与は小さいことが示され、Ostα/βなどが主として関与することが示唆された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] LXR alpha transactivates mouse organic solute transporter alpha and beta via IR-1 elements shared with FXR.2007

    • 著者名/発表者名
      Okuwaki M et al.
    • 雑誌名

      Pharm Res. 24(2)

      ページ: 390-398

  • [雑誌論文] Efflux mechanism of taurocholate across the rat intestinal basolateral membrane.2006

    • 著者名/発表者名
      Sakamoto S et al.
    • 雑誌名

      Mol Pharm. 3(3)

      ページ: 275-281

  • [雑誌論文] Inhibition of bile acid transport across Na+/taurocholate cotransporting polypeptide (SLC10A1) and bile salt export pump (ABCB 11)-coexpressing LLC-PK1 cells by cholestasis-inducing drugs.2006

    • 著者名/発表者名
      Mita S et al.
    • 雑誌名

      Drug Metab Dispos. 34(9)

      ページ: 1575-1581

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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