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2005 年度 実績報告書

RNAiによる遺伝子ノックダウンと抗原デリバリーを組み合せた新規免疫療法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 17659045
研究機関京都大学

研究代表者

高倉 喜信  京都大学, 薬学研究科, 教授 (30171432)

研究分担者 西川 元也  京都大学, 薬学研究科, 助教授 (40273437)
キーワードRNA干渉 / 遺伝子ノックダウン / 抗原提示細胞 / 樹状細胞 / siRNA発現ベクター / CD80 / CD86 / T細胞活性化
研究概要

RNA干渉(RNA interference : RNAi)は効率よく特定遺伝子の"ノックダウン"が可能な手法であり、既に有用な遺伝子機能解析ツールとして広範な基礎研究の領域で汎用されている。一方、RNAiの治療への応用も強く期待されており、培養細胞を用いたin vitroの系を中心に研究が展開されている。本研究では、これまで成功例の少ないin vivoでのRNAi誘導を実現し、これと申請者らが長年取り組んできた化学修飾を利用したタンパク質デリバリー戦略を融合させることにより、自己免疫疾患やアレルギーなど免疫応答異常が原因となる各種疾患に対する新たな治療法の確立を図る。最も強力な抗原提示細胞である樹状細胞を標的に取り上げ、この細胞に発現している補助刺激分子をRNAiによりノックダウンさせると同時に樹状細胞へのターゲティング能を賦与した抗原タンパクをデリバリーすることを試みた。これにより、十分な補助刺激シグナルがない状態でT細胞への抗原提示が起こる人工的"アネルギー"を作製することにより抗原特異的な免疫寛容の誘導を試み、新たな免疫療法としての可能性を検討する。補助刺激分子CD80およびCD86を標的分子として選択し、mRNAの配列を考慮したsiRNA(short interfering RNA)発現プラスミドベクターを構築した。これらをマウス樹状細胞株DC2.4細胞にトランスフェクションし、卵白アルブミン反応性のT細胞ハイブリドーマを用いてIL-2産生を指標にT細胞活性化能を評価した。その結果、コントロールベクターをトランスフェクションした細胞に比較し、siRNA発現ベクターを導入した細胞ではIL-2産生の減少が見られ、補助刺激分子ノックダウンによりT細胞活性化能を減弱できる可能性が示された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Moment analysis for kinetics of gene silencing by RNA interference.2006

    • 著者名/発表者名
      Takahashi Y et al.
    • 雑誌名

      Biotechnology and Bioengineering 93(4)

      ページ: 816-819

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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