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2005 年度 実績報告書

ファージペプチド解析に基づくクローン病の疾患感受性遺伝子探索

研究課題

研究課題/領域番号 17659099
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

田村 和朗  兵庫医科大学, 医学部, 助教授 (20278823)

研究分担者 山村 武平  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (90068510)
松本 譽之  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (10209637)
福田 能啓  兵庫医科大学, 医学部, 助教授 (60148640)
キーワード炎症性腸疾患 / クローン病 / 潰瘍性大腸炎 / ファージペプチド / 遺伝子多型 / ATP駆動型トランスポーター遺伝子 / IL18遺伝子
研究概要

クローン病は潰瘍性大腸炎とともに炎症性腸疾患の代表的疾患であり,腸管全層を侵し,腸管穿孔,瘻孔形成,狭窄を起こす難治性疾患である.その原因は未だ不明であるが,遺伝的要因が関与する腸管局所免疫異常を背景とした多因子遺伝性疾患と認識されている.ペプチドを用いた罹患者の抗体をスクリーニングから候補分子を選定し,原因遺伝子探索を行うことを研究目的とした.
ATP駆動型トランスポーターABC(ATP binding cassette)タンパクをコードする遺伝子群を候補と考え,クローン病210例を対象に健康成人212名,潰瘍性大腸炎205例を対照とし,MDR1,TAP1,TAR2のそれぞれの遺伝子の多型の解析を行っている。サイトカイン関連遺伝子の候補のうち,IL18遺伝子多型の解析は終了し,下記のごとく学術論文へ報告した.IL18遺伝子のプロモーター領域に存在する多型(-607C/A,-137G/C)および3種類のハプロタイプと炎症性腸疾患の関連を検討した.IL18遺伝子プロモーター領域の多型はクローン病の易罹患性に寄与する結果は得られず,報告者らがすでに2002年に明らかにした同遺伝子コドン35多型の関与と異なることがわかった.一方で,-607Aアレルは潰瘍性大腸炎罹患者群と有意な関連があり,特に直腸炎型の罹患者はハプロタイプ2(-60A,-137C)との関連が顕著であった.IL18遺伝子プロモーター領域多型は炎症性腸疾患のうち,潰瘍性大腸炎の易罹患性やその病変範囲に関連することを示唆する結果を得た.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Association between IL-18 gene promoter polymorphisms and inflammatory bowel disease in a Japanese population.2005

    • 著者名/発表者名
      Takagawa T, Tamura K, Takeda N, Tomita T, Ohda Y, Fukunaga K, Hida N, Ohnishi K, Hori K, Kosaka T, Fukuda Y, Ikeuchi H, Yamamura T, H Miwa H, Matsumoto T
    • 雑誌名

      Inflamm Bowel Dis 11(12)

      ページ: 1038-1043

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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