研究課題/領域番号 |
17659118
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研究機関 | 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所 |
研究代表者 |
細川 昌則 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 病理学部, 部長 (00127135)
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研究分担者 |
千葉 陽一 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 病理学部, 主任研究員 (30372113)
島田 厚良 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 病理学部, 室長 (50311444)
佐藤 衛 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 病理学部, 研究員 (70291177)
齊藤 優子 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 病理学部, 主任研究員 (00254350)
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キーワード | 酸化ストレス / ミトコンドリア / 核由来遺伝子 / 線維芽細胞 / 培養加齢 / モデルマウス / 老化促進 / 連鎖解析 |
研究概要 |
1.ミトコンドリア機能障害により高酸化ストレス状態を示す培養線維芽細胞の実験系をSAMP11系統マウスの新生児背部皮膚より単離、培養する事で樹立したが、酸化的ストレスのマーカーであるdichlorofluorescin diacetate(DCF)による評価を、さらにO_2^-のマーカーであるhydroethidine(HEt)を用いて確認したところ、培養日数の経過に従い同様の変化を示した。このことにより、レーザー光照射により蛍光の増強が著しいDCFに代わり、HEtをマーカーに用いることができるようになった。 2.細胞質内のO_2^-の産生部位を同定するために、HEtとミトコンドリアマーカーであるMitoTracker Green FMで細胞を二重染色すると、細胞質内のO_2^-産生部位のほとんどがミトコンドリア上に分布していることを確認した。 3.加齢に伴い中枢神経細胞の変性、学習・記憶能の低下、脳萎縮をきたすSAMP10系統マウスの新生児皮膚由来の培養線維芽細胞では、DCFでは対照系統のSAMR1由来培養細胞と比較し、高酸化的ストレス状態を示したが、HEtでは大きな違いを認めず、現在検討を続けている。 4.単離した培養線維芽細胞の系において老化細胞が主になる時期は、SAMP11、SAMP10マウス由来細胞では11〜13PDL、SAMR1系統マウス由来細胞では15PDL以上であった。SAMP11とSAMR1マウスの母親を相互に入れ替え作製したF_1新生児由来培養系では、ともに15〜17PDLになり、mother effectsが認められないことを確認した。
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