研究課題/領域番号 |
17659128
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
小出 幸夫 浜松医科大学, 医学部, 教授 (30126809)
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研究分担者 |
永田 年 浜松医科大学, 医学部, 助教授 (90275024)
青枝 大貴 浜松医科大学, 医学部, 助手 (10324344)
ホルヘ セルバンテス 浜松医科大学, 医学部, COE研究員 (60377752)
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キーワード | 2フォトン顕微鏡 / 生体内イメージング / 細胞内寄生菌 / 脾臓 / 樹状細胞 / マクロファージ / T細胞 |
研究概要 |
脾臓は病原体の全身感染において、重要な防御機構を担っている。本研究の目的は、細胞内寄生菌(リステリア)の脾臓における防御機構を2フォトン顕微鏡を用いて生体内でイメージング解析することにある。具体的には1)リステリアの辺縁帯マクロファージ及び樹状細胞による捕捉、2)これらの細胞の脾臓内移動、3)リステリア特異的T細胞の感作、をイメージング解析する。本年度に得られた結果を以下に記す。 1.リステリア静脈内感染2時間後:CFSE標識したリステリアは辺縁帯に存在するが、この時点で辺縁帯マクロファージおよび樹状細胞に変化を認めなかった。 2.リステリア感染6〜12時間後:ほとんど全てのリステリアは辺縁帯および赤脾髄のマクロファージによって、捕捉された。 3.リステリア感染24時間後:興味あることにCFSE標識したリステリアは白脾髄および小動脈周囲リンパ鞘(PALS)のT細胞領域にのみ認められた。この間に、リステリアを捕捉した辺縁帯マクロファージおよびCD11c陽性樹状細胞がT細胞領域に移動することが観察された。特に、CD11c陽性樹状細胞は急速にPALS周囲に蓄積されることが判明した。これらの実験において、樹状細胞を検出するために、CD11c-eYFPトランスジェニック(Tg)マウスを、また、マクロファージをCD11b-GFP Tgマウスを用いた。 4.特異的T細胞の感作(今後の予定):本年度の結果から、辺縁帯でリステリアを捕捉した樹状細胞がPALSに移動して、T細胞を感作する可能性が考えられた。そこで、これを証明するため、OVA発現リステリア、OVA特異的CD8+T細胞受容体Tgマウス(OT-I)およびOVA特異的CD4+T細胞受容体Tgマウス(OT-II)を用いて生体内イメージング解析を行う予定である。
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