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2005 年度 実績報告書

NK細胞分化相補テストを用いたIL-15産生骨髄ストローマ細胞の同定

研究課題

研究課題/領域番号 17659140
研究機関信州大学

研究代表者

瀧 伸介  信州大学, 大学院・医学研究科, 教授 (50262027)

キーワードナチュラルキラー細胞 / 造血 / 骨髄移植 / ストローマ細胞 / インターロイキン15 / 細胞分化 / 増殖因子 / 遺伝子欠損マウス
研究概要

本研究は、ナチュラルキラー(NK)細胞分化に必須な骨髄ストローマ細胞を同定するための新規in vivoシステムを開発しようとするものである。すなわち、致死量放射線照射したインターロイキン(IL)-15欠損マウス(NK細胞を欠損する)に、IL-15欠損マウス由来の骨髄細胞(NK細胞は欠くもののその前駆細胞は含んでいる)を移入する際に、野生型マウス由来の骨髄細胞(ストローマを含む)をともに移入することによってIL-15欠損前駆細胞からのNK細胞の分化を誘導しようとするものである。本年度は本システムの実用化の可能性を検証するとともに、その改良を行った。IL-15欠損マウス(Ly5.2)を致死量(9.5〜10Gy)の放射線で照射し、IL-15欠損マウス由来(Ly5.2)骨髄細胞を移入して骨髄キメラを作成する際に、同時に野生型マウス(Ly5.1)由来の骨髄細胞(supporting BM cellsと呼ぶ)を移入し、数週間後にIL-15欠損骨髄由来のNK細胞(Ly5.1^+)の細胞表面形質を解析したところ、IL-15欠損マウス由来のNK細胞が、移入前もしくは同時にsupporting BM cellsを移入しなかった場合には見られないMac1^<hi>Dx5^<hi>の成熟型細胞へと分化した。さらに別の成熟の指標であるLy49発現についてもその上昇を見た。したがって、この方法はNK細胞のIL-15による成熟にかかわるストローマ細胞の同定を可能にするシステムであることが明らかになった。また、このシステムの改良によって、わずか2週間の短期間でNK細胞の成熟を検出できるようになっている。さらに、すでにMac-1陽性の細胞がsupporting BM cellsとして機能しているという予備的観察をも行っており、その細胞のさらなる同定を進めている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Negative control of basophil expansion by IRF-2 critical for the regulation of Th1/Th2 balance.2005

    • 著者名/発表者名
      Hida, S., Tadachi, M., Saito, T., Taki, S.
    • 雑誌名

      Blood 106巻

      ページ: 2011-2017

  • [雑誌論文] IFN regulatory factor-2 deficiency revealed a novel checkpoint critical for the generation of peripheral natural killer cells.2005

    • 著者名/発表者名
      Taki, S.ほか
    • 雑誌名

      The Journal of Immunology 174巻

      ページ: 6005-6012

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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