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2005 年度 実績報告書

免疫システムにおける亜鉛および亜鉛トランスポーターの機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 17659144
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

深田 俊幸  独立行政法人理化学研究所, サイトカイン制御研究グループ, 上級研究員 (70373363)

キーワード亜鉛 / 亜鉛トランスポーター / 遺伝子欠損マウス / 免疫学 / 栄養学 / 重金属 / シグナル伝達
研究概要

LZT/Zip亜鉛トランスポーターの中で、免疫学的組織に発現が認められるLiv1/LZT-3/Zip6、Ke4/LZT-1/Zip7、LZT-2/Zip10、LZT-4/Zip14、LZT-6/Zip8およびLZT-9/Zip13について遺伝子欠損マウスの作製を開始した。Liv1/LZT-3/Zip6については遺伝子欠損マウスを完成し、胸腺、脾臓、リンパ節等の免疫組織の形態、およびT、B、樹状細胞、マスト細胞等の免疫担当細胞の分化と機能を解析した。しかしながら遺伝子欠損マウスに特化した表現型は得られず、Liv1/LZT-3/Zip6と同等の機能を有する遺伝子による重複性がが示唆された。現在、特にLiv1/LZT-3/Zip6の近縁遺伝子であるLZT-2/Zip10の遺伝子欠損マウス作製を急ぐとともに、種々の免疫疾患と連鎖するMHC遺伝子座に存在するKe4/LZT-1/Zip7とその近縁遺伝子であるLZT-9/Zip13の遺伝子欠損マウスの作製を遂行している。
一方、LPS刺激による骨髄由来樹状細胞の活性化過程において、細胞内の亜鉛濃度が減少すること、さらにLiv1/LZT-3/Zip6の発現が低減するのを見出した。我々は、Liv1/LZT-3/Zip6の樹状細胞活性化における機能を調べるために、Liv1/LZT-3/Zip6を骨髄由来樹状細胞に強発現させてその活性化に対する影響を調べた。その結果、Liv1/LZT-3/Zip6を強発現させるとLPS刺激による細胞内亜鉛濃度の減少が阻止され、さらに樹状細胞の活性化が抑制された。これらの結果は、Liv1/LZT-3/Zip6を介する細胞内亜鉛濃度の調節機構が樹状細胞の活性化制御に係わっていることを示唆している。現在、亜鉛を介して樹状細胞の活性化に係わる分子の同定を試みている。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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