研究課題/領域番号 |
17659187
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研究機関 | 福岡教育大学 |
研究代表者 |
中村 貴志 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (70292505)
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研究分担者 |
堀川 悦夫 佐賀大学, 医学部, 教授 (10155004)
小川 敬之 九州保健福祉大学, 保健科学部, 助教授 (50331153)
納戸 美佐子 久留米大学, 文学部, 助手 (40421325)
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キーワード | アルツハイマー病 / 生活の質 / 予測的交感神経活動 |
研究概要 |
本研究の目的は、アルツハイマー型認知症高齢者の日常生活における心電図と歩行を中心とした生活行動を無拘束状態で測定し、意図的行動の直前の安静時に観察される予測的交感神経活動を指標として、生活行動の質の評価法を開発することである。そのために、本年度は以下の研究を実施した。デイケアを利用しているアルツハイマー型認知症高齢者の測定:活動プログラムが明確なデイケアを利用しているアルツハイマー型認知症高齢者45名(前年度からの継続32名)の心電図と生活行動を測定した。測定では、対象者の表情、コミュニケーション等のビデオ記録と行動観察も同時に行い、約6時間のデイケアにおける生活行動と予測的交感神経活動の関連について詳細に検討した。その結果、RR間隔は意図的行動の60秒前、HFは20秒前に有意に短縮し、L/Hは20秒前に有意に上昇した。無拘束計測装置により測定した歩行開始に伴う予測的交感神経活動と行動観察から推定した意図的行動に伴う予測的交感神経活動を数量化し、認知機能検査や前頭葉機能検査との関連をみてみるといずれも有意な相関が認められた。グループホームを利用しているアルツハイマー型認知症高齢者の測定:デイケアと同様の方法で、グループホームを利用しているアルツハイマー型認知症高齢者10名の測定を行った。また、これまで開発されてきた認知症高齢者用QOL尺度の評価も実施し、予測的交感神経活動との関連について検討した。さらに、一定期間ごとに追跡調査を実施し、認知機能、行動障害及びADLの変化と予測的交感神経活動との関連について検討した。その結果、QOLの得点と予測的交感神経活動との問には、有意な相関が認められなかった。しかしながら、睡眠時に交感神経活動が上昇するケースでは、追跡調査の結果、認知機能の低下と行動障害の進行が認められた。
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