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2005 年度 実績報告書

骨髄間葉系幹細胞(MSC)を用いた炎症性腸疾患の治療法開発

研究課題

研究課題/領域番号 17659217
研究機関札幌医科大学

研究代表者

後藤 啓  札幌医科大学, 医学部, 助手 (40381272)

キーワード骨髄間葉系幹細胞 / 炎症性腸疾患
研究概要

1.骨髄間葉系幹細胞の分離および培養
ラットの大腿骨および脛骨より骨髄を採取し、15%FSC添加αMEMにて培養、培地交換を繰り返し、付着系細胞として増殖してきた細胞を採取した。採取した細胞の表面抗原をFACSにて解析した。未分化細胞マーカーであるCD90陽性、血球系マーカーであるCD11b、CD31、CD43、CD44、CD45はいずれも陰性であり、従来からのMSCに関する報告と一致していた。
2.実験腸炎モデルに対するMSC投与による治療効果の検討
ラットに10%DSSを自由飲水させ、腸炎を惹起した。コントロール群(無治療)のマウスはday 6までに全例死亡した。治療群は3群として、ラットMSCを1×10^4個をday 1、2、3にそれぞれ尾静脈より静注した。しかし治療群とコントロール群との間に有意な死亡率の改善は認められなかった。
3.投与MSCの分布
メスラットに5%DSS腸炎を惹起し、オスラットから採取したMSCを投与した。継時的に各臓器を摘出、DNAを抽出した。オスラットMSCを検出するために、Y染色体のsry遺伝子をPCRで検討した。Day 2にはsry遺伝子は肺に多く検出されたが、腸管での検出は極わずかであった。
Day 4には腸管で増加していたが、day 8には再び低下していた。DSS非投与マウスにおいては逆にday 4よりもday 8にsry遺伝子は腸管に多く検出された。投与されたMSCは腸管に到達するものの、その時期や期間についてさらに詳細な検討が必要であると考えられる。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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