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2005 年度 実績報告書

肝性脳症における時計遺伝子の発現動態に関する検討

研究課題

研究課題/領域番号 17659220
研究機関岩手医科大学

研究代表者

鈴木 一幸  岩手医科大学, 医学部, 教授 (00137499)

研究分担者 加藤 章信  岩手医科大学, 医学部, 助教授 (50177424)
滝川 康裕  岩手医科大学, 医学部, 助教授 (50254751)
渡辺 雄輝  岩手医科大学, 医学部, 助手 (00405771)
キーワード肝硬変 / 肝性脳症 / 時計遺伝子 / 日内変動
研究概要

1.肝組織における時計遺伝子発現の確認
マウスおよびラットそれぞれ4〜5匹をネンブタール麻酔下に開腹し、肝組織を摘出。肝組織を-80度Cにて凍結保存した。時計遺伝子の発現には日内変動を認めるため、基礎的検討としてAM9:00,PM3:00,PM9:00,AM3:00に肝組織を採取した。結果として、肝組織におけるClock mRNA、Period2 mRNAの発現を確認した。さらに日内変動の観察によりClock mRNAの発現は各時間で変わらなかったが、Period2mRNAの発現は夜間(PM9:00,AM3:00)に強く発現し、日中(AM9:00,PM3:00)には発現減弱をみた。これらの成績は従来の報告の結果に矛盾しない結果であった。なお、脳組織についても測定予定であったが、未だ技術的な問題があり本年度は検討していない。次年度に脳組織での検討を可能とし、肝硬変モデルを作成して測定する予定である。
2.マウス初代肝細胞における時計遺伝子mRNAの経時的な発現動態の確認
マウス肝よりコラゲナーゼ灌流により肝細胞を分離し培養24時間後より6時間毎に48時間までClock mRNA、Period2 mRNAの発現を検討したが、Clock mRNA、Period2 mRNAともその増減は確認出来なかった。実験条件(光刺激)を変えてさらに検討する必要がある。さらに、Clock mRNA、Period2 mRNAの発現に及ぼすEGFの影響を検討したところ、EGF添加後経時的に発現低下を認めた。
3.人の末梢血におけるClock mRNA、Period2 mRNA発現の検討
健常成人数名について末梢血リンパ球のClock mRNA、Period2 mRNA発現の有無を検討し、その発現を認めた。次年度に肝硬変患者について検討し、血液アンモニア、肝機能、脳症の有無などとの関連を検討する予定である。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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