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2006 年度 実績報告書

Brugada症候群の分子病理

研究課題

研究課題/領域番号 17659224
研究機関東北大学

研究代表者

苅部 明彦  東北大学, 病院, 助手 (80359504)

キーワードBrugada症候群 / 特発性心室細動 / 心筋Naチャンネル / siRNA
研究概要

マウス心筋Naチャンネル遺伝子Scn5a特異的siRNAベクター機能の検討
平成17年度に作成した3種のマウス心筋Naチャンネルαサブユニット遺伝子Scn5a特異的siRNAベクター(ベクターA,B,C)をマウス新生児単離心筋初代培養細胞に導入しベクターの効果を更に検討した。最も抑制効果の高いベクターAをマウス新生児単離心筋初代培養細胞に導入し、Immunoblottingならびに免疫染色、ホールセルパッチクランプ電気生理特性の解析を行った。Immunoblottingによる判定量的心筋Naチャンネルαサブユニットの発現量を検討したところコントロールに比してベクターBでは約21%の蛋白発現が認められた。免疫染色では心筋Naチャンネルαサブユニットは細胞端の接合部位での発現低下も認められた。ホールセルパッチクランプによる電気生理学的解析ではNa電流の大幅な減少が認められ、膜電位の持続時間の短縮が認められた。
Scn5a特異的siRNAトランスジェニックマウスの作成
上記のマウス心筋Naチャンネルαサブユニット遺伝子Scn5a特異的siRNAベクターのうち最も阻害効果の高いベクターBをマイクロインジェクションによりマウス受精卵に導入し、胚形成後に偽妊娠マウスに戻し、トランスジェニックマウスの作成を試みた。しかしながらこれら受精卵からは初代トランスジェニックマウスの出生は認められなかった。妊娠初期にて死産となっており胎児発育の障害が認められた。死亡胎児マウスの心臓は低形成であり、それが発育障害の原因のひとつと考えられた。この死亡胎児マウスの心臓のImmunoblottingからは心筋Naチャンネルαサブユニットの発現低下を認めた。免疫染色では房室結節以下の刺激伝導系細胞での心筋Naチャンネルαサブユニットの発現低下を認めた。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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