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2006 年度 実績報告書

心筋/非心筋融合細胞を用いた心筋誘導因子の探究

研究課題

研究課題/領域番号 17659226
研究機関千葉大学

研究代表者

永井 敏雄  千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (00334194)

研究分担者 小室 一成  千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (30260483)
キーワード形質変換 / リプログラミング / 循環器
研究概要

これまでに、骨格筋培養細胞、骨髄間葉系細胞、ヒト内皮前駆細胞、ヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)、ヒト冠動脈平滑筋細胞株、心筋線維芽細胞のうち、HUVEC高頻度に融合細胞を形成して心筋細胞の形質を獲得すること、ラット心筋細胞とHUVECの融合細胞では、ヒト特異的心筋トロポニンIの発現を認め、また、ヒト特異的GATA4、CSX/Nkx2.5遺伝子発現を認めた。したがって、心筋細胞には通常は発現が抑制されている内皮細胞のGATA4、CSX/Nkx2.5遺伝子発現を活性化させる因子が存在することが明らかになった。
本年度は、染色体のクロマチンのリモデリングを惹起して、遺伝子発現を制御するDNA脱メチル化剤やヒストン脱アセチル化酵素阻害剤をHUVECに作用させた後にラット心筋細胞と共培養し、内皮細胞には通常発現が抑制されている心筋細胞の遺伝子、蛋白発現が亢進するか検討した。その結果、HUVECを5μMの5-Azacytidineで処理すると、心筋細胞との共培養による細胞融合後に、ヒト特異的心筋収縮蛋白の発現が亢進することが明らかになった。このことは、非心筋細胞の心筋特異的遺伝子または心筋マスター遺伝子は、DNAメチル化によりその発現が制御されている可能性が示唆された。また、ナトリウム心房利尿性ペプチドまたはSERCAのレポーター遺伝子を発現させたCOS細胞およびHUVECを作成し、ヒト心筋cDNAラブラリーを遺伝子導入して、ナトリウム心房利尿性ペプチドまたはSERCAの遺伝子発現を指標にexpression cloningを行ったが、ヒト心筋cDNAラブラリーからは非心筋細胞に心筋細胞の遺伝子を発現させるcDNAは同定できなかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Cardiac side population cells have a potential to migrate and differentiate into cardiomyocytes in vitro and in vivo.2007

    • 著者名/発表者名
      Oyama T et al.
    • 雑誌名

      J Cell Biol 176

      ページ: 329

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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