• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

胚性幹細胞由来心筋前駆細胞の経冠動脈的投与による心不全治療法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 17659239
研究機関独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター)

研究代表者

長谷川 浩二  独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 展開医療研究部, 部長 (50283594)

研究分担者 末盛 博文  京都大学, 再生医科学研究所 附属幹細胞医学研究センター, 助教授 (90261198)
キーワードトランスレーショナルリサーチ / 再生医学 / 循環器・高血圧
研究概要

心筋細胞は出生と同時に分裂能力を喪失するため、心不全の根本的治療には心筋細胞の再生療法が必須である。研究分担者の末盛らは霊長類(カニクイザル)ES細胞株を世界で初めて樹立し、その長期安定培養に成功した。カニクイザルES細胞はヒトES細胞と極めて類似した性質を示し、本研究は、臨床応用に向けた心血管再生医療の有効性、安全性の検討に大きく寄与すると考えられる。我々はカニクイザルES細胞は胚様体形成を介した分化誘導行うことで拍動する典型的な心筋細胞分化することを明らかにしてきた。また、ヒストン脱アセチル化阻害剤であるトリコスタチンA (TSA)がカニクイザルES細胞の心筋分化を更新することを見出した。本研究においてはカニクイザル未分化ES細胞から胚様体を形成して細胞の分化を誘導し、血管内皮成長因子受容体(VEGF-R2)をマーカーとして、心血管前駆細胞を純化する系を確立した。さらにVEGF-R2をマーカーとして得られた心血管前駆細胞を、ラット新生児心筋細胞との共培養することによりヒト特異的な配列を持つNkx2.5、ANF、ミオシン軽鎖および重鎖などの心筋マーカー、平滑筋型アクチン、VE-カドヘリン、CD31などの血管マーカー、GArA-4転写因子などの発現を認めた。すなわちVEGF-R2陽性のカニクイザルES細胞が心筋細胞と血管構成細胞の両方に分化することを見出した。従ってこれらの細胞を成体心臓に移植した場合は心筋と血管の両方の再生が可能であり、不全心の心機能改善が期待されると考えられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Trichostatin A induces myocardial differentiation of monkey ES cells2007

    • 著者名/発表者名
      Hosseinkhani M, Hasegawa K, Suemori H, et al.
    • 雑誌名

      Biochem Biophys Res Commun 356

      ページ: 386-391

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi