研究課題
GLUT4、LDL受容体、インスリン受容体含有小胞特異的蛋白の構造及び機能の解析GLUT1及びGLUT4のC末端にMEFタグを取り付けた蛋白をコードするcDNAを作成し、これらを発現するアデノウイルスを作製した。これを3T3-L1脂肪細胞や培養筋肉細胞に発現させ、MEFタグによって、高純度の蛋白含有小胞を精製する計画であったが、局所へのアデノウイルス注入で、高い効率での発現が容易には得られなかった。そこで、LacZのアデノウイルスを用い、多くの条件で検討することによって、副睾丸上脂肪組織全体に高い効率で発現させる条件を樹立できた。これから、GLUT1及びGLUT4を脂肪組織に発現させる検討を行う段階である。GLUT1とGLUT4が細胞内で際だって異なる分布を示すことから、脂肪細胞から特異的な含有小胞を分離できれば、有望な計画である。この困難点は、脂肪細胞に高い効率で発現させることである。我々は、この困難を克服するために、LacZのアデノウイルスを多くの条件でマウス脂肪組織に導入し、ついに、副睾丸上脂肪組織全体に比較的高い発現を得る条件設定を得た。しかし、1年間という短い期間にしては、研究は進展し、これからの成果が楽しみな状況になっており、今後も最善の努力を行っていきたいと考えている。
すべて 2005
すべて 雑誌論文 (6件)
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