• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

造血細胞移植患者に対する、免疫抑制を惹起しない麻疹ワクチンの開発

研究課題

研究課題/領域番号 17659313
研究機関三重大学

研究代表者

大森 雄介  三重大学, 医学部附属病院, 診療等従事者 (50378345)

研究分担者 熊本 忠史  三重大学, 大学院医学系研究科, 助手 (50362348)
キーワード樹状細胞ワクチン / 麻疹
研究概要

末梢血単球をGM-CSFとIL-4の存在下で培養することにより樹状細胞を分化誘導した。この樹状細胞に麻疹ワクチン株(NAGAHATA株)を感染させ、紫外線照射によりウイルスを不活化した後、別に準備した自己樹状細胞に貧食させることにより、抗麻疹樹状細胞ワクチン(MV-DCワクチン)を作成した。このMV-DCワクチンがin vitroで自己T細胞のIFN-g産生、即ち、抗麻疹免疫を誘導することを、ELISPOT法を用いて確認した。さらに、造血細胞移植後の患者から作成したMV-DCワクチンが、in vitroで自己T細胞による抗麻疹免疫を効果的に誘導することを証明した。以上の結果はTrapsplantation(2006)vol.82に掲載された。
現在、本MV-DCワクチンを臨床応用可能なフォーマットに改良している。まず、培養皿に付着する細胞(単球)をGMP-gradeのGM-CSFとIL-4を含む無血清培地で培養し、樹状細胞を分化誘導した。麻疹ウイルスは現在本邦で広く使用されているCAM株を、阪大微生物病研究所から提供を受け、使用した。これらを用いて作成したMV-DCワクチンがin vitroで抗麻疹免疫を誘導することを確認した。現在、本フォーマットのMV-DCワクチンが麻疹ウイルスの感染性を有しないことを、Cytopathic effectを測定することにより確認している。また、本ワクチンの臨床応用には倫理委員会の承認が必須であるため、現在、プロトコールなどの倫理委員会への提出書類を作成している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Development of a Dendritic Cell Vaccine Against Measles for Patients Following Hematopoietic Cell Transplantation2006

    • 著者名/発表者名
      Nashida Y, Kumamoto T, et al.
    • 雑誌名

      Transplantation 82

      ページ: 1104-1107

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi