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2005 年度 実績報告書

アミノ酸リピート変異に注目した自閉症などの小児神経疾患発症メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 17659315
研究機関鳥取大学

研究代表者

難波 栄二  鳥取大学, 生命機能研究支援センター, 教授 (40237631)

研究分担者 檜垣 克美  鳥取大学, 生命機能研究支援センター, 助教授 (90294321)
前川 真治  鳥取大学, 生命機能研究支援センター, 助手 (70314606)
キーワード自閉症 / アミノ酸リピート / 遺伝子 / 神経分化 / オートファジー
研究概要

神経細胞を用いたHOXA1遺伝子のヒスチジンリピート配列の機能的解析をさらに進めた。PBX1を介した転写活性を検討した結果、ヒスチジンリピートの延長では転写活性が抑制され、ヒスチジンリピートの短縮では逆に転写活性が増強することが明らかになった。また、ヒスチジンリピートの延長がある場合にはレチノイン酸による神経分化が抑制された。さらに細胞死について検討した結果、この細胞死はアポトーシスではなくオートファジーを介したものであることが明らかになった。(投稿準備中)この他にHOXA1のリピート変異をもつマウスを作成するためのベクター構築を検討した。
さらに、他のHOX遺伝子群のアミノ酸リピートに注目して解析を進めた。NCBIデータベースよりHOX遺伝子群のうちトリプレットリピートを有する遺伝子を検索した。一箇所以上リピートが存在したHOXA1、HOXA2、HOXA10、HOXA11、HOXA13、HOXD4、HOXD8、HOXD9、HOXD11およびHOXD13に存在するヒスチジン、アラニン、グリシン繰り返しをもつ15箇所についてそのリピート数の解析を行った。最初に正常対象30例、自閉症30例で予備的に検討した。その結果、HOXA2、HOXD8、HOXD13遺伝子のアラニンリピートに多型があることが明らかになった。こららの多型部位は、さらに自閉症100例以上、その家族200例以上、正常対象350例以上について解析を進めた。自閉症と正常対象ともに長さの多型を示す例は少ないが、HOXA2などは自閉症の患者および家系にのみ多型を示す例があり、今後さらに検討が必要と考えられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Polyhistidine tract expansions in HOXA1 result in intranuclear aggregation and increased cell death.2005

    • 著者名/発表者名
      Paraguison RC, Higaki K, Sakamoto Y, Hashimoto O, Miyake N, Matsumoto H, Yamamoto K, Sasaki T, Kato N, Nanba E.
    • 雑誌名

      Biochem Biophys Res Commun 336(4)

      ページ: 1033-1039

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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