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2005 年度 実績報告書

ステロイド離脱療法を目指した無毒化エンドトキシンアナログによる免疫制御療法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 17659413
研究機関広島大学

研究代表者

伊禮 俊充  広島大学, 病院, 医員 (20397946)

研究分担者 大段 秀樹  広島大学, 病院・助手 (10363061)
キーワード移植 / エンドトキシン / 免疫寛容 / 樹状細胞
研究概要

非致死量の低濃度lipopolysaccharide(LPS)に暴露したmonocyte/macrophageが、二次的な致死量の高濃度LPSの暴露に対し低反応性を示すことをendotoxin tolerance(ET)という。本研究ではET獲得個体からの臓器移植後の免疫応答を解析し、以下の結果を得た。
1)ET誘導に最も有効なLPS濃度と投与プロトコールの検討
低濃度LPS(20μg/body)投与後に高濃度LPS(200μg/body)を投与したC57BL/6マウスの心臓をBalb/cマウスに移植した場合、生着期間の有意な延長を認めた。
2)ET誘導マウスにおけるdendritic cell(DC)の抗原提示能の解析:
ET誘導C57BL/6マウスの脾臓から採取したDCの細胞表面マーカーを解析した。無治療マウスに比べCD11c^<int>CD11b^+ myeloid DCはclass II、CD40、CD80、CD86、FasLの発現が増強し、CD11c^+CD11b^- lymphoid DCはclass II、CD40の発現が減弱していた。FACSAriaを用いたソーティングによりCD11c^+CD11b^+ myeloid DCとCD11c^+CD11b^- lymphoid DCに分離した後にリンパ球混合試験を行い、いずれのDC集団が免疫抑制に影響しているかを解析した。ETマウス脾細胞のmyeloid DCをstimulatorにした場合、IFN-γ、IL-4の産生量が増加していることがELISpot assayによって確認できた。しかし、ETマウス脾細胞のlymphoid DCをstimulatorにした場合にはこれらのサイトカインの産生が抑制されていた。Endotoxinの影響によりmyeloid DCは抗原提示能が増強するが、lymphoid DCは抑制されることが明らかとなった。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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