研究課題/領域番号 |
17659419
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
中崎 久雄 東海大学, 医学部, 教授 (10056145)
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研究分担者 |
津田 道雄 東海大学, 医学部, 助教授 (00102848)
佐藤 慎吉 東海大学, 医学部, 助教授 (80119677)
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キーワード | 培養肝細胞 / 肝細胞増殖因子1 / HepG2細胞 |
研究概要 |
要約 初代肝細胞のDNA合成を促進する2種類の作用物質を新生児ブタ肝臓片の培養上清中に見いだし、肝細胞増殖因子1および2(HPF-1,HPF-2)と命名し、それぞれ1025倍、2580倍までの精製に成功した。HPF-1はBlue Sepharose columnやheparin Sepharose columnには吸着しないタンパク質であり、高塩濃度の条件下でのゲル濾過で分子量が26-31kDaと見積もられた。HPF-1は初代培養肝細胞のDNA合成は促進するが肝細胞癌由来の培養株HepG2細胞のDNA合成を強く阻害した。一方、HPF-2はBlue Sepharose columnやheparin Sepharose columnに強く吸着し、分子量は71-90kDaと見積もられ、HepG2細胞のDNA合成阻害は観察されず、両因子は異なるタンパク質であることが示唆された。また種々の検討から両因子は新規な物質の可能性も高いが、最終的にはさらなる検討が必要である。
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