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2006 年度 実績報告書

細胞内サイトカイン染色法を用いた肺移植レシピエント免疫監視システム開発の可能性

研究課題

研究課題/領域番号 17659424
研究機関東北大学

研究代表者

岡田 克典  東北大学, 病院, 講師 (90323104)

研究分担者 佐渡 哲  東北大学, 病院・助手 (20396485)
近藤 輔二  東北大学, 加齢医学研究所, 助教授 (80281997)
近藤 丘  東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (10195901)
キーワード肺移植 / 拒絶反応 / モニタリング / サイトカイン染色
研究概要

本研究は、末梢血Tリンパ球を用いた細胞内サイトカイン染色(intracellular cytokine staining,以下-CS)法が、肺移植レシピエントの免疫監視法として有用か否かを、ラット肺移植モデルを用いて検索しようとするものである。ICS法は、ある抗原に特異的に反応して炎症性サイトカインを産生するTリンパ球を、フローサイトメトリーを用いて定量的に(総細胞数に対する割合として)測定する免疫学的手法である。
BNラットをドナー、LewラットをレシピエントとしたMHC不適合の組み合わせで同所性左片肺移植を行った。移植肺にリンパ球の浸潤が起こり始める移植後3日目にレシピエントの大動脈より採血し、比重遠心法にてリンパ球を分離後、抗CD4抗体で標識した。これらリンパ球に膜透過処理をほどこした後、抗TNFα抗体を用いて細胞内サイトカイン染色を行い、フローサイトメトリーを用いてCD4陽性細胞中のTNFα陽性細胞の割合(TNFα/CD4)を測定した。この結果、上記MHC不適合の組み合わせの肺移植モデルにおいては、THFα/CD4は60.5%であり、コントロールとして用いた同系肺移植モデル(Lew→Lew)の31.4%、無処置Lewラットの18.0%と比較し、有意にTNFα陽性細胞の割合が上昇していた。このことから、レシピエント末梢血を用いたTNFαに対するICSが、比較的早期に移植肺拒絶反応を感知できる可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Adenovirus mediated IL-10 gene transfer to the airway of the rat lung for prevention of lung allograft rejection.2006

    • 著者名/発表者名
      Okada Y, et al.
    • 雑誌名

      Transp Immunol 16

      ページ: 95-98

  • [雑誌論文] Lipid-mediated transbronchial human interleukin-10 gene transfer decreases acute inflammation associated with allograft rejection in a rat model of lung transplantation.2006

    • 著者名/発表者名
      Oishi H, Okada Y, et al.
    • 雑誌名

      Transplant Proc 39

      ページ: 283-285

  • [雑誌論文] 生体肺移植の長期予後2006

    • 著者名/発表者名
      岡田 克典ほか
    • 雑誌名

      外科 68

      ページ: 387-391

  • [図書] Annual Review呼吸器2007

    • 著者名/発表者名
      岡田克典ほか(分担執筆)
    • 総ページ数
      246
    • 出版者
      中外医学社

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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