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2005 年度 実績報告書

脳虚血における血管新生療法の基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17659452
研究機関鹿児島大学

研究代表者

新納 正毅  鹿児島大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教授 (30172612)

研究分担者 永山 哲也  鹿児島大学, 大学院医歯学総合研究科, 助手 (40336334)
大吉 達樹  鹿児島大学, 大学院医歯学総合研究科, 助手 (80315407)
キーワード脳虚血 / 血管新生 / モヤモヤ病 / 幹細胞 / 再生医療
研究概要

ヒト間葉系幹細胞を継代培養し、BrdUで標識しておいた。ラットに3-0ナイロン糸を外頸動脈断端から内頸動脈に挿入し、2時間中大脳動脈閉塞し再開通させる一過性中大脳動脈閉塞モデルを作成した。再開通後6時間目にヒト間葉系幹細胞1×10^7個を鼠径静脈から静注した。2週間後に免疫染色を行ったところ、梗塞巣周辺部にBrdU陽性細胞が散在していた。これらの細胞の中にはNeuN陽性、GFAP陽性の細胞も見られた。梗塞巣周囲には毛細血管と思われる血管が散在して見られたが、新生血管なのか、またコントロールとくらべ多いのかまだ、確定しない。しかし、通常のヒト間葉系幹細胞では著しい血管新生は見られないようである。今後は間葉系幹細胞を血管に分化させる何かの工夫が必要であると思われる。慢性的な虚血状態のモデルとしてラットの両側総頸動脈結紮モデルを作成し、翌日ヒト間葉系幹細胞を投与したが、2週間後のBrdU陽性細胞は極く少数であった。虚血侵襲の強さにより間葉系幹細胞の集まり方が違うことが推測される。脳血流の測定が必要である。今後は脳血流を測定しながら、より虚血侵襲の強い慢性脳虚血モデルに変更し、モヤモヤ病の手術手技の一つであるencephalo-myo-synangiosisをラットに作成し脳表血管の新生能の有無を検討中である。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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