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2006 年度 実績報告書

骨髄単核球細胞移植を用いた大腿骨頭壊死症に対する新しい治療技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17659466
研究機関信州大学

研究代表者

齋藤 直人  信州大学, 医学部, 教授 (80283258)

研究分担者 加藤 博之  信州大学, 医学部, 教授 (40204490)
小林 千益  信州大学, 医学部, 助教授 (40205464)
村上 成道  信州大学, 医学部附属病院, 講師 (50334892)
堀内 博志  信州大学, 医学部附属病院, 講師 (80377639)
池田 宇一  信州大学, 大学院・医学研究科, 教授 (30221063)
キーワード大腿骨頭壊死 / 骨髄単核球細胞 / 細胞移植 / 骨組織再生 / 血管再生 / デリバリーシステム
研究概要

1.実験動物の大腿骨頭周囲の血管を焼結後、経時的に大腿骨頭を摘出した。組織像を観察すると、大腿骨頭壊死が発生し、徐々に骨頭が圧潰することが明らかになり、大腿骨頭壊死のモデル動物として適していた。作製したモデル動物に、骨髄単核球細胞を静注し、大腿骨頭壊死の発生頻度および圧潰の程度を検討している。また、モデル動物の大腿骨頭周囲筋に骨髄単核球細胞を注入し、大腿骨頭壊死への影響を検討している。さらに、ヌードマウスの大腿骨頭壊死モデルを用いて、ヒト骨髄単核球細胞静注実験を予定している。
2.実験動物に定期的にステロイドを投与し、3週間後に大腿骨を摘出した。組織像を観察すると、約80%の大腿骨骨髄に壊死を生じており、ステロイド性大腿骨頭壊死モデル動物として適していた。作製したモデル動物の大腿骨に骨孔を開け、自家骨髄単核球細胞を注入し、大腿骨骨髄の壊死発生頻度を検討している。
3.大腿骨頭壊死の治療に、血管再生能を有するエリスロポエチンを検討した。まず、骨形成能を調べる目的で、実験勲物の背筋内に骨形成タンパク・コラーゲン複合体を埋め込み、2週間連日エリスロポエチンを投与した。3週間後に摘出した異所骨は、エリスロポエチンを投与した群がコントロールに比べて有意に骨密度が高かった。現在、エリスロポエチンが骨形成を促進する機序を解明している。
4.今後は、エリスロポエチンを1で作製したモデル動物に投与して、大腿骨頭壊死の発生率と圧潰の程度が減少するか検討する。また、2で作製したステロイド性大腿骨頭モデル動物にエリスロポエチンを投与して、大腿骨骨髄の壊死発生頻度が低下するか調べる予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 図書 (1件)

  • [図書] New technology for bone tissue regeneration using cytokines and their drug delivery systems. In Drug Delivery Research Advances.

    • 著者名/発表者名
      Naoto Saito, Narumichi Murakami, Kunio Takaoka
    • 出版者
      Nova Science Publishers, Inc. Hauppauge, NY(未定)(In press)

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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