研究概要 |
マウスをモデル動物に選び、体内時計の中枢の視交叉上核(SCN)における時計蛋白質の発現変化、肝臓、腎臓、心臓、筋肉などの臓器別の遺伝子発現の概日リズムが麻酔そのものまた敗血症性シックなどの全身性ストレスでいかに修飾を受けるかを分子生物学を援用して明らかにすることが目的であった。 マウスを用いての検討に先駆けて、マウス由来の樹立細胞株を用いた検討を行い以下の結果を得た。 1.NIH3T3細胞を血清で刺激することにより遺伝子発現のリズムを生じさせることができた。 2.BMAL, Per1,Per2,Clock, Cryなどの時計遺伝子のメッセンジャ-RNA (mRNA)の定量をNorthen Blot法とreal time RT-PCR法により検討できる条件を得ることができた。 3.蛋白質発現量はWestern Blot法により検討条件を得ることができた。 以上の結果を用いて次年度は、マウス個体を用いた検討に向かう。
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