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2005 年度 実績報告書

アドレノメデュリンの妊娠子宮・収縮抑制機序:早産治療薬としての基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 17659518
研究機関宮崎大学

研究代表者

和田 明彦  宮崎大学, 医学部, 教授 (30131949)

研究分担者 小林 英幸  宮崎大学, 医学部, 助教授 (40148953)
柳田 俊彦  宮崎大学, 医学部, 助手 (60295227)
横尾 宏毅  宮崎大学, 医学部, 助手 (30332894)
池ノ上 克  宮崎大学, 医学部, 教授 (60232211)
北村 和雄  宮崎大学, 医学部, 教授 (50204912)
キーワードアドレノメデュリン / RAMP / 子宮収縮抑制 / 妊娠子宮 / 胎盤 / 脱落膜 / 早産 / mRNA発現増加
研究概要

アドレノメデュリン(AM)の子宮収縮抑制機序を解明するためにラット非妊娠・妊娠子宮を用いて実験を行い、以下の結果を得た。
1.ラット非妊娠子宮におけるAMおよび、AM受容体の発現と子宮収縮の調節
ラットの摘出子宮平滑筋において、(1)AMは自発的な子宮収縮を濃度依存的、かつ可逆的に抑制した。(2)炎症性のメディエーターであり早産の異常収縮の一因とされるブラジキニンによる収縮は抑制したが、生理的な分娩を誘発するオキシトシンおよびプロスタグランジンF_<2α>による収縮は抑制しなかった。(3)AM受容体を構成するRAMP2(receptor-activity-modifying protein 2)の発現は、性周期によって変動し、発情期前期〜発情期にかけて発現が増加した。また、(4)AMによる収縮抑制作用は、RAMP2の発現増加の時期に一致して増強した。
2.ラット妊娠子宮におけるAMの発現と子宮収縮の調節
ラット妊娠子宮において、(1)AM mRNAの発現は妊娠の経過に伴って増加した。(2)AM mRNAの発現増加は、胎盤付着部の脱落膜組織に限局していた。(3)ラット妊娠子宮において、胎盤付着部の子宮平滑筋の自発的収縮は、他の部位と比較して、著しく抑制されており、他方、AM受容体のアンタゴニストであるAM[22-52]の投与により自発的収縮が誘発された。
3.以上の知見より、AMは妊娠子宮の収縮を抑制することにより妊娠を維持し、且、正常分娩を阻害しないことが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Beyond vasodilation : The antioxidant effect of adrenomedullin in Dahl salt-sensitive rat aorta.2005

    • 著者名/発表者名
      Yuan-Ning Cao et al.
    • 雑誌名

      Biochemical and Biophysical Research Communication 332・3

      ページ: 866-872

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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